PS3と360、ゲーム機の「規格」がいくつもあるのは良いのか悪いのか 

 ネタが無いとき恒例の思いつくままの作文シリーズです。

 現在、世界の据え置きゲーム機市場にはWii、Xbox360、PS3という「3つの規格」があります。Wiiは少々ターゲットが違うので置いておくとして、360とPS3は客層がもろかぶりということもあり、激しい競争を繰りひろげています。
 なんとなーく「複数の機種があるとややこしいのでどっちか一つになった方がいいんじゃね?」と思いますが、実際のところどうなんだろうと思い、ちょっぴり考えてみました。あくまでちょっぴりで、そんなに考証したワケじゃなりませんから、反論異論はいくらでも受け付けます。


 まずマルチプラットフォームのメリットを考えてみます。

競争があることでサービスの質が向上
 まず本体価格の値下げがこれにあたるでしょう。もし競争がなければ、PS3はいまだに5万近かったかもしれないし、360も2万を切ってはいなかったでしょう。
 また、ネット環境は明らかに360とPS3があるおかげで向上していると思います。どちらもマルチプレー環境としての充実度はかなりのものかと。高品質のDLCが出るのも競争のおかげかもしれませんが、そもそも「DLCで客を釣るのはどうよ?」って問題もあるので功罪両方かな。

ファーストによる魅力的な独占タイトルの提供
 上とほぼ同じですが、あえて別枠に。
 確実に独占ができ、かつライバルとの差別化をはかるのにもってこいな「ファーストパーティタイトル」。競争がなければ、それなりのもので済ませていたかもしれませんが、ライバルがいる場合はそんなことも言ってられず、金も時間もかけた大作制作に力を入れています。特にSCEのタイトルはPS2時代と比べてクオリティが向上していると思います。
 またサードパーティに対しても、よりよい開発環境の提供や技術提携、ロイヤリティの引き下げなどで、ソフト開発の後押しをしている「かも」しれません。

 競争があるメリットとしてはこの2つですかね?

 では、デメリットを考えてみます。

両方の機種を持っていないと遊べないゲームが出てくる
 当たり前ですね。
 全部買えば問題無いワケですが、PS3が4万、360が3万とすると合わせて7万。Wiiも入れれば9万5千です。けっこうな出費。
「遊びたいゲームがあるなら両方買えばいいじゃん」という意見もありますが、そもそも機種が一つだけなら、それだけを買えばいいワケで。とにかく規格がいくつもあるのは、ユーザーからすると余り喜ばしいことではないのは確かだと思います。

・マルチ前提によるゲーム内容の劣化
 現在のHD機ゲームは、PS3と360の両方でだす、いわゆる「マルチプラットフォーム」が当たり前となっています。これのおかげで「どちらかを持っていれば遊ぶことができる」ため、「1」の欠点が補われています。
 良いことではありますが、マルチ化するということは「どちらの機種でも実現できる技術で作る」という枠がかかるため、テクノロジー的には歓迎できない部分もあります。
 また、開発メーカーとして、1機種で作る場合よりもコストがかかってしまい、結果として生産性が悪くなり、発売されるタイトルの減少・質の低下につながる可能性も否定できません。

 こうしてみると、ユーザーは「遊べないゲームで出てくる」or「ゲーム機を複数買わなければならない」、メーカーも「開発コストがあがる」と、複数のゲーム機があることによるデメリットは小さくない気がします。
 やっぱりメリットよりはデメリットの方が大きい気がします。


 で、ふと思ったんですが、なんでゲーム機には「共通規格」みたいのが無いのでしょうか?
 DVDとかブルーレイみたいに、ハードメーカーが「規格」を作って、それに沿ってハード屋はハードを売って儲ける、ソフト会社はロイヤリティとか無しで売りたいものを売るって方が分かりやすいと思うんです。
 現状の「赤字覚悟でハードを売って、ロイヤリティでもって儲ける」というのは、かなりイビツなビジネスモデルな気がします。ハイリスクハイリターンの見本みたいなやり方だし。

 ちなみに、過去にも「ゲームの規格を作ろう!」みたいな動きはいくつかあって、例えばPCの共通規格であった「MSX」はゲーム用途も視野に入れてましたし、アメリカ発の情報機器規格「3DO」なんてモノもありました。
 ちょっと前には「携帯用ゲーム機の共通規格作り」や「PCをベースにしたゲーム向け規格」なんてものが話題に上ったこともあり、ゲーム共通規格という考え方自体は決して珍しいものではありません。

 現代のゲーム機は「ゲーム機」というくくりから飛び出して「リビングの情報端末」という側面を強めてきています。そのうち「テレビ」や「レコーダー」と同じように、「無くてはならない物」になっていくかもしれません。そうなれば、1社独占という状況よりは、複数メーカーによる統一規格というのも現実的なものになってくるのではないでしょうか。

 昔はPCだって規格乱立だったのが、今ではPC-ATという規格がデファクトスタンダートとなっています。それと同じで、ゲーム機もそのうち統一規格に向かっていくかもしれません。

 ここでセガがオープン規格を作れば一躍伝説になれるかも!

 ないな…orz


 こんなこと書いておいてなんですが、メーカーごとに特色あるゲーム機ってのも魅力的ではあります。昔のPCがまさにそれで、77AVとかX1といったメジャー級から、SMC777とかS1とかRZ2500とか、機種ごとの特徴が際だっていて比べるのが楽しかったです。マイナー機種だとソフトが少なくて辛かったのは確かですが、その分妙な愛着も沸きましたしね。

<参考リンク>
MSX(Wikipedia)
3DO(Wikipedia)
関連記事
[ 2009/03/20 19:38 ] ゲームいろいろ | TB(0) | CM(13)


ソニーは独自規格が大好きだからしょうがない
[ 2009/03/20 21:28 ] [ 編集 ]

ぶっちゃけハードメーカーは、ある程度の台数と販売本数が確保できれば儲けられるという現在のこの構造は変えないと思いますよ。

理由はごく単純で、実際にオープン規格にすれば今までは参入してこなかった家電メーカー等の参入を招くのは必至。
今までより間違いなく競争が激化するからです。
新規参入が難しいというのがゲームのハードメーカーの防壁として役立っていますから、これを自ら崩すとは思えません。
MSは箱〇では現在世界二位の規模になっていますが、これはMS位の規模があって箱の失敗の後、ようやくここまでなったという話です。
これでも如何に新規参入が厳しいかというのが分かると思います。

つまりやるならば、今ハードを出している以外のメーカーになるわけですが当然、任天堂・MS・SCEの争いに割って入り勝たなければならないワケで・・・。
[ 2009/03/20 21:32 ] [ 編集 ]

管理人さんよりすごいね
[ 2009/03/20 22:21 ] [ 編集 ]

つか安易にオープン規格なんか策定すると
参入ハードメーカーが一気に増えて、逆にゲーム文化が衰退するだろ。

それ以前に利益を出しているハードメーカーは、
横取りされるの恐れて、規格自体潰しにかかってくるんじゃないの?

結局は誰も得をしないことになるぞ
[ 2009/03/20 22:30 ] [ 編集 ]

MSXっていいよね・・・
[ 2009/03/21 00:29 ] [ 編集 ]

確かに、規格統一されたらいいな、と思うことはありますよね。値段は別にしても場所とるし。

ただ、MSXと3DOの悪い点として、MSXはどこでも低コストで作れるように低スペック、3DOは5万4800円(発表時7万9800円)という高価格が挙げられるのでは?

一般的なゲーム機って、良くも悪くも一社が作っているから、その機種寿命で先々回収できるように最初は安くできますが、統一規格だと、その単体で利益を出さないといけないから、逆に機械の原価+ライセンス料で売らないといけないわけですよね。

逆に手が届くレベルで始めるためには性能で競争できない分、参入各社は部品品質落として低コストにするしかないわけで(MSXの普及価格帯のFDDとか輪ゴムで回してましたよ。すぐ切れました)。

ゲーム機単体は、ライセンス料とかで元を取るのじゃなく、最初から単体で採算合わせるもので、高いものだ。という、PS3発表当初の思想に賛同できるなら、ある程度のスペック的な余裕も持たせられるかも知れませんが、今も根強い値下げ論聞いてると、難しい気がしますね。
[ 2009/03/21 01:51 ] [ 編集 ]

米1
何故SONYだけなのかが解らない
[ 2009/03/21 02:20 ] [ 編集 ]

MSは今世代のソニーと同じく、次世代機では互換機能で頭を抱えることになりそうだな
DVDは流石に次世代ではもう時代遅れになってると思う
今の世代でいくらシェアを広げても、次の世代でまた一からスタートし直すのは大変だよ
[ 2009/03/21 04:27 ] [ 編集 ]

管理人含め誰も指摘しないけど、
共通規格ってぶっちゃけPCじゃないの?かという気が。
互換性の高い箱○は特にね。
そういう意味でPC&箱○とどっちも売らないといけない
MSは矛盾した構造を抱えてるのかも。
[ 2009/03/21 09:16 ] [ 編集 ]

値段の問題は大きいかもしれませんね。
Wiiはコスト的に問題ないらしいので、ある程度
性能を押さえて「枯れた技術」を使うのもいいの
かも…。やりすぎるとMSXの二の舞だけど…。

PCは、確かにゲームも遊べるんだけど、ゲーム機と
してみると不完全過ぎるんですよね。ゲーム機なら
「パーツの違いによる不具合」とかありえませんし、
ゲームをはじめるまでに電源入れてから何分もかか
るとかもダメだと思うんです。

 PCベースのゲーム機オープン規格はアリだと
思いますが、その場合ある程度汎用性を
捨てて「誰でも簡単に使える」を実現しないと
ダメだと思います
[ 2009/03/21 10:10 ] [ 編集 ]

>何故SONYだけなのかが解らない
独自路線に関しては注目すらしてもらえないNECの方がよっぽどまずいがな
[ 2009/03/21 13:12 ] [ 編集 ]

今は無き規格のPCといえば。
昔、友達のアニキがペケロッパもっててすげぇ羨ましかったのを思い出した。
源平討魔伝の再現度の高さは驚異的でしたわい。
確かプレイする度にインスコっつーかメモリかなんかに全データ展開しなきゃならなかった気がしたがどうだろう。とてもうろ覚え。HDDとかなかった時代だからなー。マイコンとかいってたもんな。
[ 2009/03/22 06:47 ] [ 編集 ]

PCで最新のゲームするならPS3どころの値段じゃすまんからな
何より技術の進歩がゲーム機とは比べ物にならないくらい短いテンポで進むから常に最新のゲームやりたいとなると1~2年でマシンスペックが着いて行かなくなる
[ 2009/03/22 21:07 ] [ 編集 ]

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