メーカーが自ら守っていないCEROのレーティング。規制ではなく購入判断の参考情報 


ゲームソフトの表現内容にもとづき、対象年齢等を表示する制度です。(中略)
表示する年齢区分マークは、CERO倫理規定にもとづいて行われる審査により、それぞれの表示年齢以上向けの内容が含まれていることを示しています。
ゲームソフトに年齢区分を表示することにより、 含まれる表現内容の対象年齢がわかるため、安心して購入し、楽しんでいただくことができます。


 CERO公式サイトの「レーティング制度とは?」に書いてありました。

 4gamerさんの「CEROに聞く「レーティング制度」の現状について」という2014年の記事によると、CEROは規制をしているワケではなくて、そのゲームの適齢を判断するための手助け、つまり「自己責任において購入するか否かを判断するための情報提供をしている」というスタンスらしいです。

 拘束力がないのはもちろん、そもそもの目的が「規制」ですらありません。
 「何歳以上向けの内容ですよ」っていう説明程度のものでしかありません。
 (18禁のZはちょっと事情が違うのでここでは無視)

 だから、CEROの推薦年齢をみたうえで、子供やその親が「レートだと15才以上だけど、小学生が遊んでもいい」って考えれば、それはそれでいいと思います。

 ただ、当事者のゲームメーカーが、堂々と自分で貼った推薦年齢を無視して公式親子大会開いたり、子供向け雑誌に情報提供したりして販促活動するのはどうなの? って思うワケですよ。

 メーカーからするとレーティングが、「過激な内容で叩かれないようにするためのエクスキューズ」なのは仕方ないのかもしれませんが、それでも、自分たちで決めた推薦年齢ぐらい自分たちは守るのが筋じゃね? って思ってしまいます。
 メーカー自らがレーティングをガン無視しちゃうと、せっかく情報を提供してくれても「自分たちが守らない推薦年齢とか意味あんの?」ってなって、省みられなくなりますからね…。

 とはいえ、目安を提供してくれるのは有り難いことなので、CEROさんにはこれまでどおり、審査基準に則った推薦マークを発行し続けて頂ければと思います。

 ただ、「CEROのレートは、ただの判断基準でしかないよ」ってもうちょっと周知した方がいいんじゃないですかね?
 いまは「拘束力のない業界自主規制」みたいな立ち位置になってて、「これを見て自己判断してね」っていうメッセージが伝わっていない気がします。



 少し話しは飛びますが、ゲームが子供に与える影響についての、現在の科学的な知見って、まだまだ分からないことが多いようです。
 ちょっと検索しただけだと、暴力的なゲームは子供を攻撃的にする説とか、たいして影響ない説とか、いろいろなものが飛び交ってて真実にたどり着くのが大変です。

暴力的ゲームは子どもに影響なし--ハーバード大心理学者が調査
暴力的なゲームで遊んだ子どもは「攻撃的」になるのか:英国の長期調査→影響は軽微
メディア暴力表現、子供にマイナス影響=文部科学省委託調査
「暴力的なビデオゲーム」が子どもに与える悪影響、米オハイオ州立大学研究

「ゲームをどうするかは家庭内の問題だから親が判断すればいい」ってよく言われますけど、今のネットゲームを巡る環境って過去に例がなさすぎて、大人の知識と経験だけで判断するのは、正直危うすぎると思うんです。

 科学的な正しい知識を得るのが難しい今、専門家ではない一般の人たちの判断をフォローするためにも、有用な基準があるといいなと思わずにはいられません。



【超蛇足】
 個人的には、子供が、何千円、何万円するゲーム内課金アイテムをボタン一発で誰にでもプレゼントできちゃう状態でフォートナイトは遊ばせるのは、さすがにヤバいと思いますねぇ…。

 知り合いの回りで「子供同士がギフトの上げあいで仲間はずれになったならないでモメて、よく理屈がわからない親が学校に丸投げする」って案件があったらしいんすよ…。
 自分が当事者だったら怖いわー
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[ 2021/03/08 17:00 ] ゲームいろいろ | TB(0) | CM(0)


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