最新モニタは遅延無し!? 気になる液晶モニタを比べてみた【三菱vsナナオ】 

 今回は液晶モニタの紹介つかレポートつか。
 先日、RDT231WMって三菱の液晶モニタを買いました。今のところかなり満足して使っています。画質は良いし、目もまったく疲れない。
 ワンタッチで動画再生に適した「超解像モード」と文字を見るのに適した通常モードを切り替えられるので、普段は輝度を下げた状態で目に優しく、動画やゲームをやるときは高コントラストな画面で遊んでます。超便利。

 と、満足な買い物だったのですが、ちょっとした都合でもう一台液晶が欲しくなってきました。

 ただ、いくら気に入っているとはいえ、同じのをもう一台買うのもつまらない。ちょうど僕がRDT231を買った後に、三菱とナナオからエポックメイキングとも言える注目の液晶モニタが発売されています。

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 この2台。

 これらの特徴は液晶パネルに、低価格液晶モニタで使われている「TNパネル」より1ランク上のものを使っているということ。
 三菱のは「IPS」、ナナオの方は「VA」というパネル形式です。

 どちらのパネルも昔からあるのですが、とにかく値段が高かった。しかしこの2つは5万円を切る驚きプライス。
 TNと比べればまだまだ高いですが、一気に身近になったのも事実。モニタは毎日見るものなので、どうせ使うなら良いモノをということで、この2台を購入対象として比較してみました。

 またゲーム用モニタとして考えても、画像補整技術、HDMI端子やスピーカー搭載、表示の遅延がほとんど発生しないなど、注目に値するスペックとなっています。


 で、ビックカメラとかツクモ電気行ってマジマジと眺めてきたんで、感想&レポートなんぞを書いてみます。


 まず、それぞれの「パネル」のメリット、デメリットを上げてみます。

【TN】
 安い。応答速度が全般的に速い。視野角が狭く、正面から見ていても画面の中央と端で色変化がおこることも。大型モニターだと特に出やすい。発光量が多く目への負担が多いとされる。

【VA】
 バックライトの光を完全に遮断できるため「黒」がしっかりと「真っ黒」になる(他のパネルだとうっすらとグレーがかることが。画面を真っ暗にして見比べれば一発で分かる)。結果としてコントラストもしっかりする。
 視野角はまずまず。応答速度は遅め。

【IPS】
 一番の特徴は視野角の広さ。正面以外から画面を見ても画像がほとんど変化しません。
 VAと比べるとバックライトの光が漏れやすいので「黒」がややグレーがかる傾向が(TNも同様)。
 応答速度はまずまず。

 まぁTNと比べると、目に優しくても画質もイイよ! というのがウリなワケです。
 ちなみに家庭用液晶テレビで使われているのはVAかIPS。ソニー・シャープあたりがVAで、三菱・パナソはIPSを使っています。

 一般的には画質はIPSが一番イイと言われていますが、ビック・ツクモの店員さんはともに「TNよりは両方綺麗。VAとISPでは変わらないというか、見て判断してもらうしかない」的な答え。僕が見た限りでは画質に感する「優劣」(発色がイイとか艶やかとか)は一見した限りでは気が付きませんでした。

 で、パネルの特性は書いたとおりなのですが、実際の製品になるとパネルの特性以上に、メーカーによる「製品としての仕上げ」が大きな違いとなってあらわれます。と言うわけで、以下製品的な違いを見てみましょう。


 今回取りあげたモニタは、、三菱は「超解像」、ナナオは「Power Resolution」という独自の画像補整機能を備えています。

「超解像」はジャギー補正、コントラストの調整、ノイズ除去などにより、画像を鮮明にする技術。僕が今使っている「RDT231WM」にも搭載されていますが、オンにするとコントラストと輝度がアップして、クッキリ感が大幅にアップします。
 一方の「Power Resolution」も同じような技術。ぱっと見た印象だと超解像よりキツめの処理というか、より細かい部分をしっかり浮かび上がらせるような仕上がりでした。草原の草とか鳥の羽がより細かく描かれる感じ。

 どちらがいいかは完全にお好みで。どちらもオンとオフで明らかに画像が変化します。
 ただしクッキリしすぎて文字が読みにくくなったり、粒子が目立って粗い絵になってしまうケースも。まぁオンオフを使い分ければ、どちらも便利な機能だと思います。


 ゲーマー的にモニタの性能で気になるとすれば、「残像」「遅延」「ドットバイドット」あたりでしょうか。
 この辺りはPCでゲームをやるにしても、液晶モニタにPS3やXbox360といったゲーム機をつなげて利用するにしても関係の大きな部分。
 一つづつ確認してみます。

【残像】
 「残像」は応答速度が関わってきます。応答速度が速ければ速いほど残像は出にくくなります。応答速度には「白黒」と「中間色」の2つがあり、ゲームや映画では中間色の応答速度が重要とされています。
 カタログスペックでは、三菱は中間色の応答速度が最速3.8ms。ナナオは中間色7ms(白黒は25ms)。三菱の方が高速。
 どちらも残像を低減させるために、独自のオーバードライブ回路(中間色の応答速度を上げるシステム)を付けているので、一般ユースであれば、残像が極端に気になることはそうそうないかと。
 逆にアクションゲーバリバリだとナナオの方はちょっと気になるかもしれません。白黒25mmってけっこう遅い。中間色はそこそこなので実用上の影響はあまりないかもしれませんが、残像がめちゃめちゃ気がかりならスペックで上回る三菱買っておくのがいいかもしれません。

 僕は、店頭でアクション映画を見る分には、どちらも残像は気になりませんでした。ただし比較的大きなモノが動く映画だったので、スポーツのボールとかシューティングの小さなオブジェクトとかだとどうなるかは分かりません。
 まぁ残像感は個人差が大きいのではっきりとは言えないんですよね。このあたりは店頭でチェックしやすい項目なので、動画ファイル(スポーツおすすめ)でも持っていってその目で確認するのもいいかも。
 
 個人的には、めいっぱい残像にこだわるなら倍速駆動付いてる液晶テレビとか普通に応答速度が高速なTNパネルモニタ買った方が良い気がします。

 あと、これは店頭の方が言っていたのですが「オーバードライブをかけすぎると「オーバーシュート」という画質が劣化する減少が発生しやすくなる。三菱さんは「オーバーシュートより応答速度優先」で、ナナオさんは「オーバーシュートが出るくらいなら応答速度を抑える」という考え方です」とのことでした。


【遅延】
 映像信号が届いてから、画面に表示されるまでの時間のズレです。「5フレームの遅延」という場合は、入力から表示まで5フレームのズレが発生します。
 通常使用ではほとんど問題がありませんが、ゲームで使う場合、特にアクションや格闘、リズムゲームなどの場合は、画面表示とボタンを押すタイミングがズレてしまうため大きな影響があります。

 ナナオは公式サイトからリンクされているPR記事で遅延速度を発表していて「通常時もPowerResolution使用時も遅延は1フレーム以下」と謳っています。つまり遅延はほぼ無いと。スゲーw 知らなかったww
 WM-Xの方は公式サイトには書いてませんが、掲示板情報などによるとこちらも通常時・超解像使用時共に遅延1フレーム程度らしいです。スゲーw知らなかったww
 最近の液晶モニタは高性能ですねー。昔は数フレームの遅延とか当たり前だったのになー。


【ドットバイドット&アスペクト比固定】
 ナナオは両方に対応しています。三菱はアスペクト比固定のフルスクリーン表示のみで、ドットバイドット出力には多分未対応。(同じ三菱のRDT231WMはムリ。カタログにも不記載。店頭でも確認できず)


 その他の違いは、ナナオのは「自動調光機能」が付いていて、部屋の明るさに合わせて自動で画面の輝度を変更してくれます。地味に目に優しい機能な予感。

 あと、スタンドの性能はナナオの方が良くて、三菱のはブロック積上げタイプなので手軽に向き調整ができない(左右に向きを変えるときはスタンドごと動かす)のですが、ナナオのは上下左右角度と可動範囲が広くなっています(首振り可能)。

 入力端子は三菱の方がちょっと良くて、HDMI端子が2つ付いています。ナナオは1つ。さらに三菱にはD端子・D-sub15ピン変換コネクタがついています。
 複数のゲーム機の接続を考えているなら三菱が便利。PS3と360を同時にHDMI接続、WiiはD端子・D-sub接続、PCはDVI-D接続と、すべてをデフォルトで同時接続できます。
 ナナオの場合、PS3と360をHDMIで同時につなげる場合はセレクター必須、Wiiの接続にはD端子・D-sub変換コネクターの購入が必要です。

 あと両方ともスピーカー付き。まぁオマケ程度の性能ですが付いていると意外と便利。



 実際に店頭で2つのモニタを見比べてみましたが、画質の違いは優劣というよりは方向性の違いという感じでした。三菱の方がクッキリカッチリして、ナナオの方がおとなしい感じ。あと「黒」の暗さはVAパネル搭載のナナオの方が美しかったです。

 個人的にどっちを買うかと言われればナナオを買います。
 一番の理由は「黒のキレイさ」。明るさや色味は調整でかなり好みに近づけられますが「真っ黒」だけはどうしようもないんですよね。黒が黒であることって画質への影響大きいと思ったのでそこを重視。
 応答速度の低さがちょっと気になりますが、僕がPCで遊ぶのはSLGかRPGがほとんどで、それほどシビアなアクションゲームを遊ぶことはほとんど無いのでまぁいいかと。

 ただ、三菱も決して悪いわけではなくて、画面の鮮やかさとかクッキリ感はナナオよりも上。超解像のイイ感じの補正もポイント高いので、たとえば映画やムービー鑑賞や、コンシューマゲーム機のモニタとして使うなら三菱にするかもしれません。そういう使い方でIPSにする必要あんのか? って疑問はありますが…。

 まぁ僕世代だと「ナナオ」ってモニターメーカーへの信仰心がけっこうある気もします。昔は欲しくても高くて買えませんでしたからねぇ…。

MITSUBISHI 23型液晶ディスプレイ(ノングレア) RDT231WM-X(BK)
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 さて、ここまで書いておいてなんですが、純粋な「ゲーム用モニタ」って考えるとグレアパネル(光沢タイプ)も捨てがたいんですが、あいにくこの2つはノングレアのみなんですよね…。
 グレアでIPSパネル使用のモニタだとHYUNDAIのW241DGってのがあります。紹介した2つよりちょっぴりお安いので、TN以外でグレアがイイって人には魅力的な選択肢かもしれません。
 ノングレア買って光沢フィルム貼るって手もありますが、23インチだとフィルム代がバカにならない予感。

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stars機能重視
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 最後になりますが、モニタの画質について。
 身も蓋もないですが、画質はぶっちゃけ「好み」でしかありません。
 今まで書いたのも僕の主観+店員さんからの受け売りだし。参考にして貰うと嬉しいですが、最終的には「見た目の好み」を優先しちゃうのが一番いいかと思います。

 ただ、そこで問題となるのが「店頭での見え方」。

 モニタの場合は画質調整で、目への負担度も画質もかなり変化します。
 目に厳しいと言われるTNモニタでも画質調整で輝度を下げればかなり改善されますし、特定の色味がおかしいと思うのも色味や色温度の調整で自分の好みに近づけられます。

 例えば店頭で画面を見たときに「ギラつくなー」と思っても、ちょっとコントラストをいじるだけであっさりなおることも多い。ぶっちゃけ最近のモニタはそこそこ高性能なので、画質調整さえしっかり行えば、ある程度までは仕上げられることがほとんどです。
 ですから「画質」よりは「機能」を重視して買うって方法も充分アリだと思います。画質は調整できますが、ドットバイドットとか遅延が激しいとかはどうしようもないですから。

 ただし、どうしても治らない部分というのも確かにあって、例えば画面が全体的に青っぽいとか、なんとなくボヤけるのが気にくわないってケースもままあります。
 で、そういったそういった細かい部分にまで拘ってモニタを選ぶなら、普段よく見ている画像や動画をUSBメモリにでも突っ込んで店頭でそれを見させて貰い、できれば画質も調整してみるのがオススメです。見慣れているソースなら比較もしやすいし。
 ちょっとウザがられるかもしれませんが、少なくとも店頭のモニタをパッと見て決めちゃうよりは納得の買い物ができると思います。


<関連リンク>
価格.com
 W241DG
 RDT231WM-X
 FlexScan EV2334W-TBK

液晶関連エントリ。ちょっと古いですが…
液晶モニタ購入記。目に優しそうな低価格フルHD液晶を探してみた
PS3・Xbox360を液晶モニタにつなげよう!
液晶テレビでゲームしよう講座



※2/12 18:30追記
 EV2334W-TBKの遅延についてですが「公式サイトで公表」と書いていましたが、正確には「公式サイトからリンクされているPR記事」の間違いでした。公式からのリンクなので内容についてはオフィシャル認定なものだと思いますが、「公式サイトで」は間違いですので訂正させて頂きます。申し訳ありませんでした。

関連記事
[ 2010/02/11 16:42 ] デジモノ | TB(0) | CM(8)


先週RDT231WMをゲーム用途のみで
買ったけど、グレアがかなりきつい気がする。
PC用に使ってるI-ODATAのモニタよりも反射が気になるんだよね。部屋の明かり消さないとまともにゲームできないこともないけど照明の問題もあるかもしらんけど。
[ 2010/02/12 00:47 ] [ 編集 ]

231WMってノングレアパネルの方です?
ウチのWMだと映り込みはまったく気にならないです。超解像をオンにしっぱなしだとギラギラ感がキツかったですけど。

グレアだと置く場所選ぶってのはあるのかもしれませんね…。
[ 2010/02/12 01:50 ] [ 編集 ]

グレアノTNパネルの方ですねー。視野角が予想以上に狭くてIPSパネルの方にしとけばよかったと後悔。
[ 2010/02/12 02:45 ] [ 編集 ]

この記事見て、NANAO FlexScan 23インチワイドTFTモニタ ブラック EV2334W-TBK買いましたー
すごくわかりやすい記事を上げていただいて感謝★

お礼に、ここのアフィから購入しました。
届くの楽しみ!!
[ 2010/02/12 16:14 ] [ 編集 ]

TNだと視野角が狭いのは宿命ですね。視野角はともかく画面の隅に色ムラが出ちゃうのが個人的には辛いです…。


モニタ新規購入ありがとうございます&おめでとうございます。
よければ使用感とか教えてくれると嬉しいです。
モニタって「使わないと分らない」部分が多いんですよねぇ…。
[ 2010/02/12 18:38 ] [ 編集 ]

勘違いか

あれ

普通のTVでもゲームモードだと
倍速機能とか外れると思うけど?違ったけ・・・

[ 2010/02/12 22:00 ] [ 編集 ]

ああ懐かしい。PS3の発売年に出たRDT261WHと言うのを使ってましたよ。あれもIPSパネルでした。
当時はHDCPに対応してるディスプレイが少なく、15万円ほどしましたが喜んで買いました。その用途で買う人が多く品薄でしたね。
あの時に比べると、高機能で値段も安くなりましたね。
選択肢も多く良い時代になりました。この辺りもPS3の好調さにかってるんでしょうね。
[ 2010/02/12 23:08 ] [ 編集 ]

 以下、僕が一昨年の暮れにTVを買ったときの話なんで、今もそうかはちょっとわかりませんが、一応補足を…。

「ゲームモード」ってのは、あくまで「ゲームに向いたモード」っていうだけであって、その仕様はメーカーによって違います。一部では「明るさを変化させるだけ」なんてケースもあるとか。

 まぁたいていの場合は各種処理をスルーして、遅延を減らすするモードなんですが、スルーしたからといって遅延がゼロになるということではなく、あくまで「処理をした場合より早くなる」というだけ。

 遅延はメーカーによってバラバラで、たとえば「A社の画像処理全開モード」より「B社のゲームモード」の方が遅延が大きい場合もあります。
 なので「ゲームモード=遅延が無いモード」って思ってると、実は遅延しまくりなんてケースも。

 最近はさすがに少ないようですが、僕の時は数10フレーム遅延とか普通にありましたからね…
 詳しくは「液晶テレビ 遅延」あたりで検索かけるといいかと思います。
[ 2010/02/13 02:48 ] [ 編集 ]

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