絶賛大ブームの「鬼滅の刃」。 僕は幼少時に見た首がふっとんでいく漫画のトラウマでグロ絵が苦手なので、鬼滅も見る勇気が沸きません。 グロいビジュアル作品を夕飯時に流さないください。お願いします。 ちなみに同じような理由で「進撃の巨人」も「キングダム」も見られません。 損してる気もするが、怖いモノは仕方がない…。 で、ちょっと気になったのが、わりと残虐シーンが多い鬼滅を「子供に見せるのはどうなの?」論争の行方。 ワイドショーのコメンテーターとかネットニュースの記事とかが、「見せるかどうかは家庭の問題。親が決めればいい」とか「親が横にいて暴力のダメさや命の尊さを教えれば大丈夫」的なことを言ってるのですが、それはそのとおりだと思う反面、そこに至る大前提として知っておくべき 子供に残虐なシーンを見せることは科学的にはどうなのか? って部分が抜け落ちてるのはどうなんでしょう? 「残虐・暴力的なシーンを子供に見せることの影響」はまだまだ確定的な論は出ていないようですが、「悪影響があると思われる」というレポートはいくつか見つかりました。 感動的で道徳的な成長が期待できる話であると同時に、その暴力性と残虐性ゆえに潜在的な暴力行為への許容度が高まる…かもしれないんです。 そういった、さまざまな知識や科学的知見を確認し自分の中で総合的に判断したうえで「見せてヨシ」なら全然かまわないと思います。それこそ「家庭の問題」でしょうから。 ただ、そういった部分の議論をすっとばし、「本質的には感動的な話なんだから見せてもイイだろ」みたいなところで着地してしまう、どうなのかなぁ…と。 というわけで、気になる方は「鬼滅 残虐 子供」「暴力シーン 子供」あたりで検索かけて調べてみるとおもしろいと思います。
しかし、鬼滅の映画って首がすっとぶらしい(見てないから知らないんですが)んだけど、それでも「全年齢OK」になるんですねぇ。 欠損表現に超厳しいゲームだと、首が飛ぶビジュアルは15禁でも怪しそう。 まぁ業界団体の自主規制とか、自社の15才以上推薦ゲームを子供向け雑誌に掲載OK出してる時点で、外向けポーズの言い訳にしか見えないワケですが。 ていうか、エログロ暴力表現における年齢制限がいちばんユルユルなのって、たぶん地上波だよね…。なんで許されてんだろ?w
EPICさんとAPPLEさんの場外乱闘が盛り上がっているようです。 ・ Epic Gamesのバトルロイヤルゲーム『Fortnite』がApp StoreとGoogle Playから削除。同社はAppleへの訴訟を決定 この件に関しては、「Appleが独占禁止法的にアウト」って思えばEPIC擁護に 「EPICの契約違反がアウト」って思えばApple擁護派になるんでしょう。 僕は「iPhoneというインフラを作り上げた努力は認めるけど、支配的立場にあるものは独占禁止法で制限されやすいのは当然」という考えなので、心情的にはEpic擁護です。 Apple擁護派からは「嫌ならStoreを使うな。先に文句言え」って意見が目立ちますけど、利用していないサービスを「利用料が高すぎる」って理由で訴訟を起こすのは難しいような気も…。 あと、ゲーム機やSteamと比べて「あっちも同じ30%じゃん」って意見もありますが、ゲーム機とスマホだと「インフラとしての存在感」が違いすぎるので、同じラインで比べるのは無理があるでしょう。 「Epicのやり方が下品すぎてムカつく」という意見に関しては、「うん、そうだね」としか思わないけどw あそこは、ほんとにやることがイチイチ相手を煽りすぎだよねw ともあれ、ナイーブな問題だし、どっちが絶対的に正しいともいいにくいので、賛否が大きく分かれると思います。 個人的には、落としどころは、AppleがAndroidのように「自社以外のStoreも認める」あたりかなぁ…と。 EpicがAppleを訴追する一方、自社ストアOKなAndroid陣営を訴えないのは、その辺が関係している気がします。 ガチで裁判やったらどうなるかな? アメリカは分からないけど、独禁に厳しいヨーロッパだとAppleが負けそう…。 MS&GOOGLE APPLE FACEBOOK AMAZONさんたちは、全体的ににらまれ気味だし。 Nineteen Eighty-Fortnite - #FreeFortnite from Fortnite on Vimeo. ・ アップル、手数料高すぎ? 「フォートナイト」開発元が提訴・ 「フォートナイト」開発元 vs アップル・グーグルの“手数料抗争”は、全世界のスマートフォンユーザーに影響する・ ばいばいアップル税。史上最大の金づる『フォートナイト』のエピックバトルが今はじまる・ 米IT業界が一致団結し「アップル税30%」の強欲ぶりを批判・ 手数料率30%は本当に高すぎるのか?“バイバス”回避禁止は厳しすぎるのか? 独禁法の専門家に聞く
・ アニメの「声」も「人種」どおりキャストせよ……俳優も謝罪。過剰反応? 今のアメリカでは当然の流れか人種差別への湧き上がる反発に伴って、アメリカのアニメ作品では、「非白人」のキャラクターの声を「白人」の俳優が担当するという状況を完全に変える。そんな動きが加速している。 差別問題が根深くて「被差別側の権利を回復する」ことが命題となっているアメリカでは、被差別者のチャンスを潰すことが悪と捉えられるんでしょう。 日本人で、「根深い差別」というものがあまり身近ではない僕としては、このやり方はやり方で正しいというか「そういうのもアリかな」程度なのが正直なところですが。 個人的には「キャラを演じるのはそのキャラと同じ人種・性別」ではなく「黒人を白人が演じたりアジア系をアフリカ系が演じたりと、どんなキャラであっても誰でも自由に演じられる」のが自然なあり方では? と思うんですが、そういう方向にいかないのが、今のアメリカの深刻な状況を表しているのかもしれません。 (※つか肌が黄色い人を黒人白人と対比させる形で出すときは、どう書くのが作法なんですかね? 黄色人でいいの? アジア人て書いてるところあるけど、アジアにだって黒人いるよね? 困るわー)
で、海の向こうの話なので自分たちが好きなようにやってくれればいいのですが、困るのはそのやり方をこっちに押しつけてくることですよねぇ…。 もしくは「海の向こうはこうだから、日本もそうすべき」的な論調がわき出てくるとか…。 個人的には「平等」よりも「公正」をヨシとするので、実力や適性よりも人種や性別を優先するのは止めて欲しいなぁと思います。 生まれつきの属性よりも、後天的な努力の成果を評価すべきだと僕は思うので。 なお、今の僕は「人種とかどうでもよくね?」ってナチュラルに考えられる環境にいる幸せをかみしめられています。 世界中で人種やジェンダーのことを気軽に笑って話せるようになるといいですね。
「東京ウォーカー」など3誌が休刊、Webに移行 休刊ですって。 雑誌の休刊にコロナは関係ない気がしますが…。 『Tokyo Walker』は、バブル期に創刊して、90年代の流行情報誌としてはトップ人気を誇ってたと思います。 その本が休刊になるってのは、なかなか感慨深い。 僕も昔はちょくちょく見ていましたが、いつの頃からか見なくなりましたねぇ…。 ていうのも、当時は「タイアップ記事」「PR記事」「ちゃんとした記事」の境目がはっきりしてなくて、情報誌として信頼できなかったんですよねぇ…。 普通の記事を装って、商品ヨイショしまくりみたいな…。 まぁアノ手の情報誌の場合、普通の記事でも、メーカーから送って貰った商品リリースを元に記事を書くので、協力してもらっているてまえ、あまり悪いこと書けない…って事情もありますけど。 どっちにしても、今だとステマって言われて即炎上しそうな本でしたね。 時代は変わるwww 最近は見てなかったけど、タイアップとPRはキッチリ表記するようになってたのかなぁ…。 紙の雑誌は、今後はどんどんネットサイトにシフトしていくんだろうなぁ。
コロナ関連の話。 いろいろ報道されていますが、僕がぜひやって欲しいなーと思うのが、「コロナにかかったときの医療体制について」の報道。 「コロナっぽいなーと思ったらどうすればいいか?」 「じっさいにコロナになると、どのような治療を受けるのか」 「コロナ患者の受け入れ体制はどうなっているのか?」 といったことを、もっと周知して欲しいなーと。 意識の高い人からすると「なにを今さら」なのかもしれませんが、知識のレベルは人それぞれで、能動的に情報収集する人からすれば当たり前の話でも、ニュースやワイドショーを見るだけという人にとっては想像すらしないコトもある。 「コロナって、重篤化しなければインフルエンザにかかったときと一緒じゃないの?」みたいなノリで、感染力が高い感染症に対応することの病院の莫大な苦労がピンとこない人も少なくないと思うんです。 僕も、多少はコロナ関連の情報を知るようにしてはいますが、それでも東京や地方の感染症指定病院の具体的なキャパシティとかは知らないし、発症した人の具体的な治療体制ってよく分からない。 だから、日本の医療体制でどの程度までコロナに対応できるのかも分からない。 そういった人に向けて、「感染症に対応できる病院がどれくらいあるのか?」とか「感染症患者の治療が、普通の病気と比べてどれだけ手間暇かかるか?」みたいな、具体的でかつ分かりやすい情報を、くどいぐらいメディアで流して欲しいです。 その辺が分かると、「病院に行かないで済むようにする」という気構えみたいのが沸きやすいんじゃないかなぁ。 実は流れているんだけど、芸能人の自粛に対する苦言ニュースとか政権批判ニュースに埋没してる可能性もあるか… 情報が多いのはありがたいですが、欲しい情報や有益な情報にたどり着くのが難しくなるという側面もあって痛し痒しですね。
緊急事態宣言を7日に出すみたいなニュースが流れていました。 個人的には宣言には興味がないんですが、どっちかっていうと「出さなくていいんじゃね?」派です。 だって、あれが出ても、今とできることがほとんど変わらなそうだから。 とういか、「出せ」って人は、何を期待して「出せ」って言ってるのか、僕には分からない。 ニュースで芸能人とか文化人が「出せ出せ」言ってるのは見るんですけど、出して欲しい理由は書いてないんですよね…。 「宣言によって、緩んでいる人のタガが締まる!」って意見は聞きましたが、正直、今の段階で自粛要請とか無視してるタイプの人は、強制力がない宣言出ても多分従わない気が…。 他だと、医療施設の収用は強制力ありますが、宣言なくても協力してくれるところが多いだろうし、宣言後でも強制収容するようなケースはかなり考えにくい。 あとは休業する会社が増える…とか? 宣言があれば会社を休みにするってケースは増えそうなので、効果があるかも。 ただ、余裕がある大企業はともかく、経営かかってる中小はそう簡単に休めないでしょうから、「都市から人がいなくなった」みたいな状況にはならないような気も…。 個人的には、緊急事態宣言を出す出さないにリソースをそそぐよりも、医療系のサポートを頑張って欲しいです。 感染者の集中療養施設の設置とか、無発症&軽症者の自宅療養化をすすめるとか、医療従事者を手厚く保護するとかね。
まぁ、うだうだ書きましたが、ぶっちゃけ出すのも出さないのも、たいして拘りがあるわけじゃないので、出して欲しい人が多いなら出せばいいんじゃね? ってのが正直なところ。 ただ、ちょっと不安なのが、緊急事態宣言でたら、食料品とか買い占めというか買い溜めで、買いにくくなるかも…ってこと。 すでに、お米とかカップ麺みたいのは品不足の傾向があるのに、宣言とか出たら、短絡的な人が慌てて「とりあえず」で猛烈に買い溜めしちゃうのではないかと…。 で、こういうのは1回でも品切れで買えなくなっちゃうと、普通の人でも「ないと困るから、買えるときに多めに買っておこう」ってなる。 一人が「少し多め」でも、全員がそれをやると結局物不足になる。 そしてスーパーから物がなくなる…と。 テッシユやトイレットペーパーは笑い話で済みますが、食べ物はそうもいかない。 さすがに「まったく買えない」ところまで行くとは考えにくいですが、買いにくくなるだけでも、けっこう不便というか、気持ち的に不安になりそうで嫌だなぁ…。
話はすこし飛びますが、実のところ「宣言出して欲しい」と「出さなくてもいい」そして「どっちでもいい」人の割合ってどれぐらいなんだろ? ネットとかメディア報道を見てると出して欲しい派の声が大きいんですけど、世間の動きを見てると「出さなくてもいい(どっちでもいい含む)」って人もかなり多そう。 国の行く末を左右するような状況のときって、ノイジーマイノリティとサイレントマジョリティ、さらにはノイジーマジョリティについて、いろいろ考えさせられますね…。
ネットニュースというと、最近はニュースというよりもはやエンタメ…という気配さえ漂っている感が強いワケですが、まぁそういう記事の方がアクセス数稼げるし仕方ないよね…って思うわけです。 で、今日何気なくニコニコ見てたら、ニュースピックアップで 「若者が感染を広めたか」新型コロナ専門家会議が若者のせいにしたと物議!専門家会議が「若者の皆さんへのお願い」を発表! という見出しがアクセスランキングトップになってました。 さすがにこれは酷いというかなんというか…。 (アクセス稼ぎに荷担するのもアレなのでリンクはなし。どうしてもな方は見出しで検索すれば引っかかるはずです) 専門家会議の方は「感染が広まったのは若者のせい」なんて言ってません。 会見の流れは、 1:学問的な手法で北海道の感染者数を推定すると1000人弱程度と思われる。 2:確認されている感染者は100人に満たず、この人数では現在の感染の広がりぐあいの説明がつきにくい。 3:人数の差が大きいのは、「病院での治療が不要な、自覚症状が少ない感染者」が多数いるからだと思われる。 4:今までの事例だと、高齢者は感染すると重篤化しやすいので、軽い感染者は若者に多い可能性が高い。 5:軽い感染者=若い人が感染を広げている可能性が推察されるので注意してね。 という感じです。 (文字だとどうしても言葉が足りなくなるので、しっかり確認したい人は会見動画をどうぞ。専門家がもっと丁寧に説明してくれています、 会見のノーカット動画はコチラ) 会見では、上の話の具体的な事例として、風邪気味だけど頑張って飲み会などに行って感染を広げているケースがあるかもしれないと推察されるので、症状がないからといって安心しないで他者との接触はできるだけ避けて欲しい…という至極当たり前のことを注意喚起していました。 専門家会議の人は、単なる事実として「自覚症状が出にくい若者が感染を広げている可能性が推察される」と言っているだけ。 「せい」って表現を使うと、さも若者を責めているような印象となりますが、そういう話ではないんです。
で、このニュースのたちが悪いのは、「若者のせい」というセンシティブな言葉を選びつつも、責任を追及されたときの逃げ道をキッチリ用意していること。 たぶん、書いている方は確信犯的にやってると思われ。 このニュースの見出しで注目すべきは、「若者が感染を広めたか」の「か」と、「専門家会議が若者のせいにしたと物議」の「物議」という2カ所。 「か」をつけると、疑問系なので断定はしていない。 「物議」とすると、若者のせいにしたのは専門家会議とは言っていない。 言い切るとフェイクニュースになってしまうが、「若者のせいに」って煽り言葉は使いたい。 そこで疑問系にしたり物議って言葉を使ったりと、言葉尻を調整することでウソを言わずに注目を集めやすいタイトルを掲げるワケです。 このニュースに限らず、「物議」って言葉を使うと、その前のワードが「確定的な事実ではない」にも関わらず、印象的見出しとして使えてとても便利。 似たような言葉に「らしい」「思われる」「関係者によると」「?」などがあるので、覚えておくといいかもしれません。 記事を書く側の心境としては、 「若者が感染を広めた。新型コロナ専門家会議が感染拡大を若者のせいに!」だと、記事提出前の裏取り作業がとても大変ですが、 「若者が感染を広めた? 新型コロナ専門家会議が感染拡大を若者のせいに?」とすると、見出しが事実じゃなくてもウソは言っていないので気が楽です。 レトリックって便利だよね。 ともあれ、ヤフーもニコニコでも、ネットでニュース記事を見るときは、配信元がどこかをちゃんとチェックすることをオススメします。 「ニュースサイト」と名乗ってはいるものの、わりと胡散臭いネタ記事とか明らかな煽り記事とかが混じってますからね!
・ 「Webサービスをスクショで紹介したら50万円請求された」―― 物議を醸した「強い女メーカー」問題の争点は あるサイトを「スクリーンショット入り」で紹介したら、作者から「そのサイトは僕が作ったモノで、著作権は僕にある。サイトの画像を無断で利用することは許さないので賠償金として50万払え」と民事訴訟を起こされたそうです。 これが、実際に違法なのか? 損害賠償を支払う必要はあるのか? みたいな議論はとりあえずおいといて、フツーの人が覚えておいた方がいいことは 他人が作ったモノを、自分のブログやSNSなどで勝手に利用すると、訴えられるリスクが発生する。 ってことです。 訴えられても程度が軽ければ無罪なるでしょ…って思うかもしれませんが、フツーの人にとっては「訴えられる」だけでも、けっこう面倒くさいんです。 今回のニュースのケースは民事ですからまだマシですけど、これが著作権法違反の刑事罰の方で目を付けられたら、家宅捜索とか入ってシャレにならないダメージを受けかねません。 最近のSNSとか見てると、その辺に無頓着な人が多そうなんですよね…。 SNSやブログ、さらには動画配信などで「自分が作ったのではないモノ」を拝借するときは、よーく注意することを強くオススメします。
基本的に、人が作ったモノ(文章・写真・イラスト・映像などすべて)は、作った人に権利があり、他人が勝手に使ってはいけません。 営利利用や小規模利用ならOKとか、そんな都合のよいルールもありません。 「人のものを勝手に使っちゃいけません」というのが、著作権の大前提です。 一応、無断で使うことができる「引用」という制度がありますが、「引用」はワリとふわっとした概念なので、キッチリと勉強してからじゃないと使うのは危険。 著作物回りは非常にややこしいルールで固められているので、素人が「これぐらいなら引用でOKっしょ」なんて感じで適当に手を出すと大火傷間違いなしです。 ゲームやアニメ、マンガなどは、ネットでの無断利用に関して、よほどえげつないことをしない限りは、寛容にスルーしてくれるので感覚がマヒしがちですが、あくまで「黙認してくれている」だけということを忘れずに…。 まぁ、「誰もがネットで簡単に公に情報発信できる時代」が急速に来すぎたせいで、「ネット上での表現の自由」については法整備がまったく追いついてないですよね。 基本的には、簡単な紹介や批評などが手軽に行えるように、著作権の範囲を縮小・制限する方向で調整すべきなんでしょうが、そうすると既得権益持ってる人や団体が反対するでしょうから、なかなかまとまらなそう。 困ったモノですねぇ…。
ニコニコに歌をアップしてた人が捕まったようです。 ・ ニコ動/ニコ生で音楽を無断公開した男を逮捕。キングレコードなど5社の著作隣接権侵害(※まとめサイトなどは「ニコニコ動画に無断で曲をUPしたカスを著作隣接権侵害で逮捕」で検索どうぞ。アルファルファのココでも取り上げています)
ニコニコも昔に比べれば著作権違法動画はかなり減ってきましたが、まだまだ大量にありますからねぇ…。 ちなみに、ニコニコはJASRACなどと楽曲使用の二次利用に関する契約を結んでいます。 つまり「アップロードしてもお咎めナシなケースもある」ということです。 詳細は「 音楽著作物及び音楽原盤の利用に関するガイドライン(ニコニコ動画)」で確認を。 で、これによれば以下のような使い方は問題が無いようです。 ・自分で演奏した ・自分で演奏したものに併せて歌った ・DTM・MIDI・ボカロなどのソフトを使って演奏・出力した つまり譜面利用であればほぼOKと。 それに対して、少々ややこしいのがCDなどの原盤音源=オリジナル音源の利用。 ニコニコでは一部の曲についてオリジナル音源の使用を認めています。 許諾されている曲は「 ニコニコ動画許諾楽曲検索」で検索でき、ここに掲載されている曲であれば、オリジナルの音源をMADや歌ってみた・踊ってみたなどのBGMとして使用できるようです(※2:ガイドラインにちょっと曖昧な記述があるので、それについては後述)。 調べると分かりますが、許諾されている曲はけっこう多い。アニソンはなかなかの充実ぶりですし、EXILEとか浜崎あゆみとかELTとかの大物JPOPも揃っています。 一方、検索でヒットしない曲のオリジナル音源は、BGMとして使う事はできません。 つまり許諾されているEXILEの曲をBGMにしてMADを作るのは無問題ですが、許諾されていないAKBとかPerfumeの曲をBGMにしてMADを作ると逮捕されるかもしれないってことです。 もちろん「歌ってみた」でカラオケを利用するのも、「踊ってみた」でBGMとして流すのも同様です。 最近は音楽著作権はかなり厳しくなってきているので、軽い気持ちでアップロード、とくに何曲も公開するのは、かなり危険と言えそう。オリジナル音源を利用するときは、しっかり許諾をチェックするのを忘れずに。覚悟して使って何かあったのならともかく、知らずに軽い気持ちでニコ動に「踊ってみた」とかアップして捕まっちゃうのもバカらしいですからね。 しかし合法と違法が入り乱れると、ダウンロード違法化を遵守するのが面倒ですよねぇ…。法律作る人はもう少し考えて欲しいわ…。 ---------------------------------------------------- ※1:許諾があるのは「JASRAC管理楽曲・イーライセンス管理楽曲・JRC管理楽曲」。したがってココで管理していない曲は許諾されていません。ただし日本ではJASRACがほとんど楽曲を管理しているので、ここから漏れるのはかなりのレアケース。どうしても気になる場合は各管理団体のサイトで検索しておくといいかと。 ※2:ニコニコでは、音楽原盤利用についてのガイドラインを公開しているのですが、そこには以下のような記述があります。 CD音源には、楽曲の著作権とはまた別の権利が存在しており、これらを利用する場合には、全ての権利者からの許諾を取る必要があります。権利者からの必要な許諾を受けることなく、CD音源の全部、または一部を動画に利用して「ニコニコ動画」にアップロードすることは出来ません。 なんとでも取れちゃう微妙に曖昧な文面なので、著作権許諾みたいなデリケートな問題のガイドラインとしてはどうなんだろうと…。 まぁこの件に関しては「ニコニコインフォ」の ココなどで ニコニコ動画における音楽原盤の利用について、本日3/1から、ユーザーの皆様にご利用いただけることとなりました。 エイベックス・マーケティング、ドワンゴ・ミュージックエンタテインメントの豪華アーティスト約10,000曲の音楽原盤を、『ニコニコ動画に投稿する動画』や『ニコニコ生放送(ユーザー生放送)での放送』等にご利用いただけます。 とか書かれているんで、許諾検索で引っかかる曲に関しては基本OKなんだと思います。 それでも但し書きが気になっちゃうような人は、原盤は使わない方が無難でしょう。 カバーとかリミックス系の曲だと、元の曲の許諾を得なきゃいけないとか、そういうことなんでしょうか?
最近、「ステルスマーケティング」ネタが飛び交ってますね。 最初は2ch内で収まってた感じですが、気がつくとYahooとかで取り上げられるほどに。 そんな中、「ステマステマ騒ぐと、まっとうな経済活動が阻害される」的な記事が続けて出てきたんですが、さすがにそれはおかしいだろと思ったんで 釣られてちょっと書き殴ってみました。 ・ ゲハブログ最大手「はちま起稿」が謝罪文を掲載、管理人交代へ 1つ注意しなければならないのは、現状、「ステマ」という言葉が本来の意味を失い、一人歩きしてしまっている点だ。これは「コンテンツビジネスの根幹を脅かしかねない危険な状態」だと吉田さん。「すでに冷やかし目的の言葉遊びになっている感もありますが、企業側としては宣伝もPRも広告出稿もタイアップすらも、とにかく何から何まで『ステマ判定』されてしまっては一切の宣伝・広報活動ができなくなってしまう」と警鐘を鳴らす。 ・ 「ステマ」というレッテル貼りワード拡散で広報活動の萎縮懸念 これら活動により記事が出たりテレビで紹介された場合は「フリーパブリシティ」と呼ばれ「あくまでもメディアの側が中立的な記事として取り上げる価値アリと判断」としたことになる。PR会社へのフィーはあくまでも「活動費」である。彼らは広告費を払うよりも格段に安い「フィー」によって「フリーパブリシティ」を出しているというわけだ。 こういった企業広報部の活動とPR会社の活動でさえ「ステマン」(「ステマ」と言い続けるしか能のない人間のこと。今オレが作った造語)にとっては「ステマだ!」ということになれば、もはや「広報活動」は破綻する。 ひとつ目の記事では「何から何までステマ判定されたら広報活動ができない」とか書いてますが、どんな提灯記事だって、記事の片隅に「これは広告です」って書いておけば、それを糾弾するような反応は起こらないかと。 ふたつ目の記事は「格段に安いフィーだから、宣伝であることをだまって広告してもよい」的なこと言ってますが、そんな広告側の理屈が通るわけない。お金のやりとりが少しでもあれば「これはPR記事です」って書けばいいだけです。 ステルスマーケティングが嫌われる理由は「これは広告です」って書かないうえに、さも広告じゃないように装うから。 逆に、宣伝も広告出稿も記事広告も、すべてその旨を明記したり、広告的なスタンスを明らかにすればステマ扱いはされないでしょう。 個人的にはタイアップだってしっかり明記すべきだと思います。 ていうか企業が絡むことで内容の公平性が担保できないモノについては、担保できない"かもしれない"理由を明記しておかないと、正真正銘の「普通の記事」の信頼性が下がっていくだけじゃないかなー 現実には、多くのメディアでは「中立の立場で良い商品を紹介する」というコトも行われていると思いますが、今みたいにバーターやタイアップが横行している中じゃ、疑われたってしょうがないなぁと思います。 でも、そんな時勢だからこそ、ちゃんと中立の立場で地道かつ誠実な情報発信や媒体作りを続けていれば、読者の信頼を勝ち得られるのではないでしょうか。 まぁ、ここ10年ぐらいで広告形態のモラルってだだ下がりな気がします。 ちょっと前は記事広告やタイアップ企画はその旨明記するのが当たり前だったのに、最近はしれっと普通の記事の中に無記名の記事広告を混ぜてやがりますからねぇ… ステルスマーケティングや無記名広告の問題点ってむしろそこですよね。情報を受け取る側が「とりあえず疑ってみるフィルター」を付けざるを得ない…という。 手遅れかもしれないけど、メディア側は、今からでもその辺を丁寧にやらないと、どんどん冷たい目でみられるようになっちゃうと思います。 【関連リンク】 ・ 2ch「ステマ」戦争 人気板が住民大移動で一気に縮小、その背景の事情と心情・ 「食べログ」だけではない ネットでやらせがはびこる理由
違法ダウンロード処罰へ法案=自公 自民、公明両党は7日、インターネットを通じた音楽や映像ファイルの違法ダウンロードに対し、2年以下の懲役か200万円以下の罰金を科す法案をまとめた。民主党に協力を求め、来年の通常国会で成立を目指す。 ネット上では音楽ファイルなどの違法ダウンロードが相次ぎ、関係業界に多大な損害を与えている。従来、違法なアップロードは著作権法で処罰対象とされていたが、ダウンロードには刑事罰が科されていなかった。(2011/12/07-21:26) http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2011120701034 いや、もうマジカンベン。 罰則が付くのはどういうことかというと、要は 警察が捕まえに来るかどうかってことです。 今までは罰則が無かったので警察は民事不介入でやってこないはずでしたが、罰則アリとなれば警察が逮捕状もってやってきます。家宅捜索もされます。 で、問題になるのは、違法ダウンロードは悪意がまったくなくても罪を犯す可能性はけっこうあって、しかもその場合でも いきなり逮捕される可能性があるってことです。 現行法では「違法コンテンツだと知らなければ罪は問われない」としていますが、刑事罰の場合は知っていたか知らなかったかを判断されるのは「逮捕された後」です。 つまり取り調べなり裁判なりで判断されるワケで、知らずに違法コンテンツをダウンロードした時点で、逮捕される可能性が発生します。 これはウザい。 なかには「実際に施行されても、そうそう逮捕なんかされねーよ」という意見もあるでしょうが、個人的に「捕まるかもしれない行為」をやるのは猛烈にストレスたまります。 なのでダウンロード罰則化は全力で回避して欲しい。 そもそも、今のネットで映像や音楽コンテンツが違法なものかそうでないのかを判断するのはとても難しい。 明らかに違法なモノを避けるのは簡単ですが、グレーだったり判断が難しいものも多いんです。 たとえばニコニコのMADは明らかにアウト。版権曲の歌ってみた踊ってみたもたぶんダメ。 ボカロはオリジナル曲はセーフだけど、版権モノはたぶんアウト。 あとニコニコが許諾取っている音楽はセーフですが、でもどれが許諾を受けているモノなのかを判別するのは僕には無理(もしかしたらどこかに許諾曲一覧とか許諾マークがあるのかもしれませんが、そんなの知りませんし、調べ方も分かりません)。 ゲームのPVのダウンロードも公式以外からではダメでしょうし、プレイ動画も危ないんじゃないかな-。BGM消してムービーシーン流さなければ大丈夫かもしれないけど。 過去の著作権がらみの訴訟を見ていればわかりますが、著作権は法律がややこしいせいで、その気になればいくらでも拡大解釈できるため合法・違法の範囲がものすごく分かりにくい。 今だって「ダウンロードは映像と音楽がダメ」とかいいつつ「音楽や映像が流れているからゲームもダメ」とか言い出してますしね。 また現行法では「ストリーミングは違法ではない」とされていますが、ストリーミングかダウンロードかを技術的に判断するのは困難ですから、ストリーミングサイトで違法コンテンツを視聴しているだけでも、逮捕される可能性はゼロではないと思います。 それでも「版権モノはすべてダウンロードしない」で片付きますが、たとえば「古いクラシックのMP3」あたりは判断がめんどくさい。 クラシックは基本著作権フリーですが、演奏行為には著作権が発生します。つまり「東京フィルハーモニーが今年演奏した第九」の演奏ファイルをダウンロードするのは違法です。 さて、僕が「第九聞きたいなぁ」と思って、ネット上で探して見つけたとき「第九.mp3」というファイルを見つけました。 でも演奏者は分かりません。 もうこの時点で、このファイルを合法だと確信してダウンロードすることは不可能です。 違法行為になるかもしれないと思いつつダウンロードするか、いっそ諦めるしかありません。 結局、ダウンロード罰則化が現実となったら、「動画と音楽のダウンロードは、すべてアウトになると思った方がいい」ぐらいの認識じゃないと、この法律で検挙されかねないんです。 少なくとも僕の知識範囲で判断すると、そう思わざるを得ません。 まじで、めんどくせーよw ダウンロード違法化するぐらいなら、まずニコニコとかYoutubeを捕まえろっつーの…。そっちの方が100倍効率的だし、そもそもネット上から違法ファイルが消えれば利用者側だって安心して落とせるんだから。 違法ダウンロードを規制すること自体はかまわないんだけど、技術的なことや方法論、一般に及ぼす影響とかをもう少しちゃんと考えてから法案提出して欲しい。 児ポ法の時も思いましたけど、規制することばっかに夢中になっていて、拡大解釈の危険性とか、誤認逮捕の防止とかをまったく考えてない印象なんですよね。 たとえば、今この法案を通したとして、10年後にテレビやラジオはネット配信がスタンダードになったとき、「そこから映像や音楽を録画する」ことは違法になりかねないんじゃねーのかと… 法案提出する奴らを2週間ぐらい監禁してネット漬けにして、自分がどれくらい「知らずに違法コンテンツに触れてしまうか」を実験してくんねーかなぁ。 まぁ、僕の中じゃ、この辺の優先順位は非常に高いので、次の選挙で自公って選択肢がありえなくなりました。 なんだかなぁ…。
・ Shareを通じた違法アップロード、6名相次ぎ逮捕(ACCS) ・ レベルファイブも告訴――Shareを通じた違法アップロードで6名が相次いで逮捕・ Shareでの違法アップロードで6名が逮捕,うち3件がゲームソフトの違法配信「またか」って感じです。 正直、このご時世にshareを初めとするp2pでアップロードするとか危険すぎると思うんですが、なんで平気でやれるんだろう…? アップロードしてるって知らないのか? と思ったら、捕まった人は「アップもしてた」って認めているみたいだし…。インターネットの「非匿名性」って実感しづらいんですかね? ちなみに、違法アップロードによる罰則は10年以下の懲役か1000万円以下の罰金。また権利者による損害賠償請求の可能性もあり、その場合は市価とダウンロード数をもとに計算されると思われ、シャレにならない額になることもありえます。
asahi.comに放射線の知識についての記事が掲載されていました。 僕が知っている範囲では、客観的なまとめな感じです。それぞれの理由付けの根拠やソースも提示してますし。 ・ 放射線、人体への影響は? 杉野講師に聞く この中で押さえておきたいのは ――放射能、放射線について一般の理解は。 自然界には放射線がもともと存在する。それを知らない人が多く、低線量でも数字を見ただけで驚いてしまう。群馬のように福島第一原発から一定の距離がある地域では、そのストレスによる病気の方が怖い。
――自然放射線のレベルなら無害ですか。 放射線が細胞に当たると、細胞内のDNAの鎖を切ってしまうが、自然放射線量程度だと、切られた鎖を自動的に修復する。あるいは、がん化する前に細胞を自滅させる。こうした能力を人体はもっている。しかし大量の放射線を浴びたり、体の免疫力が弱っていたりすると、修復できず発がんする。
という部分。 ちなみに、「がん化する前に自滅させる機能」ですが、この機能もストレスによって低減するとも言われています。 ストレスってホント危ないですねぇ…。 メディアが事実を伝えることは大事だと思うんですけど、事実を切り貼りして煽るための構成にしちゃうと、かえってストレスを増して健康に害が出ると思うんだよなぁ…。 ストレスを貯めないためには、さまざまな情報を積極的に集めたうえで謙虚に受け止めて、知識を幅広く育てていくのが良いのではないかと思います。 知っていれば選択できて、納得して選択すればストレス減りますしね。 以下、放射線について考えたことを適当に。 きっちり裏取ってるワケじゃないので、暇つぶし程度にどうぞ。
・ ソニー、流出さらに2460万人分 のべ1億人超す恐れ・ ソニー「7700万人全員の情報流出」 ハッカー集団か・ ソニー情報流出事件、ハッカー集団名のファイル発見 流出のおそれがある個人情報は、氏名、住所、電話番号、電子メールアドレス、性別、生年月日など。日本の利用者の情報は約18万5千人分にのぼる。 ソニーによると、4月10日ごろからSOEのシステムに不正侵入された形跡が見つかり、20日にサービスを停止したが、個人情報流出のおそれがないと判断して翌21日に再開した。しかし、くわしく調べたところ16~17日に侵入された際、個人情報が流出したおそれがあることが5月1日になってわかった。2日以降、サービスを止めている。 調査の過程でソニー・オンラインエンタテインメント(SOE)社のサーバー上に「アノニマス」という名称のファイルがあるのを発見。このファイルには、同ハッカー集団の常套句である「We are Legion」という文言が含まれていたという。 ソニーは先月上旬、「プレイステーション3」のゲームシステムをハッキングする方法を公表した人物2人を提訴したことへの報復として、アノニマスの標的にされていた。 アノニマスのウェブサイトには、今回の攻撃への関与を否定する声明が掲載された。 なかなか収束する気配がないですねぇ…。 PSNが再開すれば一段落するかなぁ…と思っていたのですが、その前にさらなる情報流出が明らかになっちゃいました。 既知の脆弱性を放置してたらそこからクラックされちゃったり、個人情報流出の可能性があったにも関わらず、それに気づかずにサービスを再開していたりと、ソニーのネットワーク運営能力に対して疑問符がついてしまう情報が数多く明らかになってきています。 そんな中、アメリカではソニーを呼びつけて証言させようとしたところ、ソニーが「調査中だからちゃんと答えられないのでカンベンしてくれ」と言ったところ、議員がキレたそうです。 ・ ソニー、米公聴会の証言要請断る 議員からは強い批判・ ソニー、米議員らに情報流出後の対応を説明-公聴会で証言せず書簡で これは議会側がヒステリックすぎる気も。 「今は難しい」「文書で報告はする」と言っているんだから、せめて調査中の間ぐらいは待ってもいいだろうに…。 だいたい、この手の証言って、理屈の上では「分かっていることを正直に、分かっていないことは分かっていないと言えばOK」なのかもしれませんが、現実はそれじゃ許されない。 ソニーにすれば、適当なことを言えば文句を言われ、曖昧に答えても誠意が無いとか言われちゃうのが目に見えてるワケで…。そりゃ出席しにくいでしょう。 日本でもそうですが「説明責任を果たせ」って言い分は、事実の説明を求めるっていうよりは、期待している“答え”を述べさせようとしているだけな気がします。 ・ PlayStation Network不正アクセスに関する記者会見詳報 最後に、4gamerの記事を。こちらではソニーの「個人情報流出への保障の不透明さ」を指摘しています。 先日の会見でソニーは「金銭的損害への補償」は明言しましたが「情報が流出したことへの保障」についてはあいまいな感じ。 個人情報流出は、金銭的な損害が発生しなくても流出させただけで賠償を命じられたケースもありますし、また個人情報が流出したことによる「他のオンラインゲームでのアカウントハック」の可能性も否定できず、今後ソニーは訴訟ラッシュに直面するかもしれません。 【以下、ソニーへの文句とか適当な戯れ言】
・ 「プレステ」顧客情報流出か ソニー「不正侵入の形跡」(朝日) ・ ソニー個人情報7700万人流出の恐れ ハッカー攻撃か(日経) ソニーは26日、同グループのゲーム機やネット対応テレビ向けのオンラインサービスのネットワークに外部から不正な侵入があり、顧客情報が流出した可能性があると発表した。サービスには日本を含む全世界で約7700万人が登録している。クレジットカード情報が流出した可能性もあるという。
ソニーによると、今月17~19日に、米国で管理しているシステムに何者かが不正に侵入した跡が内部調査で見つかった。20日にサービスを停止して詳しく調べ、顧客の名前、住所、電子メールアドレス、誕生日、ネットワークに接続するためのパスワードなどが流出した可能性が分かった。「クレジットカード情報が盗まれた可能性も排除できない」という。
同社はセキュリティーを強化して、今後1週間以内の復旧を目指す。顧客には復旧後にパスワードを変更するよう求めているほか、他社のオンラインサービスなどで同じ登録名やパスワードを使っている場合も変更を促している
未だ収束の気配をみせないPSNの接続障害ですが、そんな中、「PSNの顧客情報が流出した」というニュースが報じられました。 現在、PSN公式サイトではアカウント情報流出についての告知が行われています。そちらによれば流失したと見られる情報は以下の通り。 •PlayStationNetwork/Qriocityに登録した、氏名、住所、Eメールアドレス、生年月日、PlayStation®Network/Qriocity™パスワード、PlayStation®NetworkオンラインID •購入履歴、請求先住所、パスワード再設定用の質問への回答等のプロフィールデータ •サブアカウントに関する上記情報(サブアカウントを作成されている場合)
・クレジットカード番号(セキュリティコードを除く)および有効期限に関する情報への不正アクセスは確認できていないが、漏洩した可能性は否定できない。 “PlayStation Network”/“Qriocity”をご利用の皆様へのお詫びとお願い んー、なんかどんどん大事になってますね…。 顧客情報流出とかかなり致命的な気がします。 IDとパスだけではなく、氏名・住所といった情報にまで広がっていますし、なによりクレカ情報が持ってかれたとなれば、そちらで被害が発生した場合、保障問題にも発展しかねません。 ソニーも被害者なので、あまり悪く言いたくはないのですが、さすがに個人情報だだ漏れって事態になると、セキュリティの不備を非難されても仕方ないだろうなと思います。 また記事の最後に「他のオンラインサービスで同じ登録名・パスを使っている場合は変更を」とサラっと書かれていますが、これもユーザーへの負担という意味ではかなり大きな要素となりそう。 とりあえずユーザーとしては、PSNと同じIDを他のサービスで流用している場合はパスを変更しておいた方がいいかもしれません。オンラインサービスを利用しまくっている人はとんでもなく面倒な気もしますが…。 つかこんなことになるなら、PSN専用メルアド取って登録しときゃ良かった…。マジでうぜぇ…。 メルアドIDシステムって、IDの管理は楽ですけど、流出するとめんどくさいですねぇ。 クレカに関しては、登録していた人は念のためクレカ会社に問い合わせておいた方がいいかもしれません。クレカの不正利用ってかなり簡単ですから…。 もしクレカ番号やID・パスの悪用があったら、PSNはユーザー数が多いこともあって、かなりの混乱が発生するんだろうなぁ…。 なお、記事では「可能性を否定できない」となっていて、流出が確定したとはなっていません。まぁ「不正侵入の形跡があった」段階でとてつもなくクロに近いですが。 とはいえ、実は流失してなかったり、ただの愉快犯の可能性もゼロではないので、実害は出ないかもしれません。
・ 計画停電:乗客怒った?数百人が線路歩く 西武池袋線 池袋線はもともと「池袋~練馬高野台で終日運行」と告知していたのですが、午前中の停電がなくなったことを受け、予定を変更し運行範囲を大幅拡大。 拡大するにあたっては国土交通省から「夜は電車が止まるってコトをしっかり周知してやれ」って言われたらしく、駅ではくどいぐらい「夕方からは運行範囲を縮小します。帰れなくなる可能性があります。できるだけ出かけないでください」とアナウンスしていました。 で、夕方になって停電がはじまり、池袋線は高野台で折り返し運転スタート。 その時点で池袋の改札では大勢の人が立ち往生していまして、「アナウンスを聞き逃したのか、帰りそびれちゃったのか…どっちにしても大変だなぁ…」なんて思っていました。 そんな状況の中、帰れなくなった人が、「とりあえず終点まで電車に乗り、そこから先は線路を歩く」とかやってしまった模様。 西武としては「同じコトが起こると責任とれないので、明日は一日中、停電があろうがなかろうが高野台までしか運転しません」となったようです。 個人的には西武の柔軟な対応はよくやってくれたと思うし、恩恵を受けた人も多かったと思うのですが…。歩いて帰る人も、わざわざ線路歩くことないのに…。 で、西武の場合はもう取り返しが付かないと思いますが、他の路線でも同じことが起きたら、鉄道会社が弾力的な運用をやめてしまうかもしれません。 線路歩行中に事故でも起きたら全線終日運休とかになっちゃうし。 イラっとしても無茶はしないようにしましょう。 ・ 3月14日(月)および3月15日(火)の運行について(西武鉄道公式) 明日3月15日(火)以降の運行について
運行時間 終日 ・池袋線:池袋~練馬高野台 ・豊島線:練馬~豊島園 ・新宿線:西武新宿~鷺ノ宮
※上記区間以外につきましては終日運休いたします。
※上記運行区間につきましては、本数を大幅に減らしての運行となりますので、ご注意ください。 ※計画停電の状況により、上記運行が変わることがあります。 ※保守車両を運行することがありますので、運休区間につきましてもお客さまの安全を確保するため、線路内への立入りは固くお断りします。
本日3月14日(月)の運行におきましては、東京電力計画停電に基づき、かつ通勤・通学のお客さま等への輸送支援を最大限行なうべく、計画停電の変更に応じて、都度当社で出来うる限りの運行を検討し実施しました。 その結果、お客さまから一定のご評価をいただいたものの、以下の問題点について検討せざるをえなくなりました。
・東京電力からの電力供給情報により、輸送サービスの変更を都度行なった場合、結果として、安定的・一定的な輸送をお客さまに提供できない。 ・帰宅時の対応が万全でない輸送は、結果として多くのお客さまが帰宅困難となる可能性が高まり、ご迷惑をおかけしてしまう。 ・運転打ち切り終端駅において、降車された数百人規模のお客さまの線路内歩行を発生させてしまった事実があり、運行状況が頻繁に変更となる可能性がある状況下、より一層安全を確保していく必要がある。
以上により、より安全・安心な輸送を目指し、今後も続くと思われる計画停電期間における継続的で安全・安心に お客さまにご利用いただけるよう、且つ節電への最大限の協力を踏まえ、明日以降、大変申し訳ありませんが、上記の運行体制を敷くことといたしました。
5:15分ごろに官房長官が計画停電について会見を開きました。 「計画停電の地域でも状況によっては電気が使えることもある。停電中でも電気の使用状況によって回復することがある」とのことです。 でもって枝野官房長官は「国民の皆様には負担をかけるが、今からでも節電を始めて欲しい」と、深く頭を下げていました。 対象区域外でも節電すれば、対象区域停電の度合いを減らせるって受け止めていいのかな? まぁなんにしても電気使用を控えめにしてマイナスはないので「できることからやっておく」のがよさそうです。 つか「朝や夕方、電車は動いているんでしょうか?」とか官房長官に聞いても仕方ねーだろ…。権力に対して批判的なスタンスであるのはメディアの立ち位置として間違ってないと思うけど、質問の内容はもう少しなんとかならねーのかな…?
今回の地震で被災された方に心からお見舞い申し上げます。 ゲーム関係の記事はちょっと更新を控えています。明日ぐらいから再開するかもしれません。 で、明日の「計画停電」の件ですが、情報が錯綜しているっぽいです。 テレビのニュースで見ていたら「23区は荒川だけ」みたいな話だったのですが、東京電力のサイトを確認したところ、23区でも練馬とか北区とか杉並区でも停電があるみたいで、ちょっと混乱しました。 なので「自分の住んでいるところはどうなのか?」は、東京電力のホームページで確認することをおすすめします。 なお、テレビでは対象が「~区」とだけなっているニュースがありましたが、東電の資料では「何区の○○町は○番グループ」というように、かなり細かく提示されています。同じ区でグループ分けが違うこともあり、報道とズレているケースもありそうなので注意が必要です。 ただし、東京電力資料も完全ではないということなので、居住地が対象外でも万が一に備えておきましょう。 ・ 東電の停電地域リスト、発表資料に誤り。自社サイトも不完全 (日経) ・ 東京電力ホームページ停電対象地域のグループ分け資料 群馬県 / 栃木県 / 茨城県 / 埼玉県 / 東京都 千葉県 / 神奈川県 / 静岡県 / 山梨県●電車関係(アルファルファ「 輪番停電まとめ」より) 40 名前: 名無し野電車区 投稿日: 2011/03/14(月) 00:04:10.31 ID:xtrV3KK60 JR東→運休路線以外では京浜東北・根岸線に一部ダイヤ変更有 小田急→ロマンスカーは終日運休。その他も大幅本数減の可能性あり 東急→各線減便・運休の可能性あり。HPで後報? 京王→京王線は調布以西午前9時~午後1時半と午後6時~午後10時の運転を取りやめ。井の頭線は不明 西武→池袋線の池袋―練馬高野台間、豊島線の練馬―豊島園間、新宿線の西武新宿―鷺ノ宮間のみ運行。それ以外は運休 相鉄→海老名~二俣川は終日運休。いずみ野線は不明。 東武→伊勢崎日光線の特急と東上線のTJライナーは運休。普通列車大幅本数減や不通区間の可能性あり 都営→都営地下鉄、荒川線、日暮里・舎人ライナーで全線運休を含めて検討中 京急→本線:金沢八景~浦賀駅、九里浜線;堀ノ内~三崎口駅が11時30分頃~16時30分頃運休 京成→11:00頃~17:00頃全線運休(それ以外も本数減) メトロ→銀座線・丸ノ内線平常。その他は相互直通他社の運転状況によって間引き・折り返し ※京急・京成・メトロは公式を参照に管理人が加筆しました。
DSで違法コピーを動かすための「マジコン」。 数年前は秋葉原でフツーに売っていたのですが、その後民事裁判で輸入販売禁止の判決が出たため、一斉撤去。まったく見かけなくなった…はずだったのですが、しばらくたつとまた普通に売られるようになりまして、最近の秋葉原では数カ所で「マジコンあります!」の看板を見かけることができます。 そんな状況に業を煮やしたのか、経済産業省がマジコンの販売を「刑事罰」の対象とするべく、不正競争防止法の改正法案を提出することを発表しました。 ・ マジコン:規制強化へ 不正競争防止法を改正し刑事罰(毎日) ・ マジコンの販売に刑事罰を設ける法改正へ…年内施行を目指す(inside) ・ 海賊版ゲームの装置販売に刑事罰 経産省が法改正案 (日経) 毎日が1番詳しい。一部引用。 経産省の審議会が同日まとめた報告書によると、正規品だけを使えるようにする技術的な制限(アクセスコントロール)を無効にする装置の譲渡に刑事罰を科す。具体的には5年以下の懲役・500万円以下の罰金を軸に検討している。また、関税法を改正し、マジコンなどを輸出入禁止品に加えて水際対策を導入する方針だ。 で、これ「マジコン販売が刑事罰」って見出しになってますけど、むしろポイントとなるのは「アクセスコントロールを違法化」ってところかと。 今までの違法コピー規制は「コピーガードの突破」はダメだったんですが、「アクセスコントロールの回避」は規制されていませんでした。(コピーガードとアクセスコントロールの違いは非常に微妙なので気になる人は自分で調べてください orz) さて「マジコンがダメ!」じゃなくて「正規品だけを使えるようにする技術的な制限(アクセスコントロール)を無効にする装置がダメ!」となると、規制対象となる範囲がけっこう広くなります。 マジコンの販売やPSPのCFW配布がダメになるのは当然として、DVDやブルーレイのプロテクト回避系アイテムやプログラムの販売・配布もまっ黒に。 ケータイの着うたやiPod用の保護された楽曲を、ダウンロードした端末以外で再生しようとするのも違法となります。 あとPCのフリーなDVDプレーヤーとかも、アクセスコントロールがらみで使えなくなるのが出てくるんじゃないですかねぇ…。 まぁ「ダメでいいじゃん」って意見もあると思うんですが、DVDはともかく最近のブルーレイ&HDDレコーダーのプロテクトのかけ方はちょっと尋常じゃない。 例えば「ブルーレイレコーダーで3倍速録画した地デジ番組を、MPEG4/AVC形式でブルーレイにダビングした場合、将来的な再生環境は担保されるのか?」とか、僕にはまるで分からない。 プロテクトがかかっていなければ、年月がたってもPCで再生できそうな気がするんですが、保護技術でガッチリとガードされたブルーレイコンテンツは非常に不安。 で、今回の法律が通ると、数十年後に「思い出たっぷりのマイ映像コレクション」を見ようと思ったらプロテクトの関係で再生できず、いっそプロテクトを外そうとしても、そのための道具を売ってないってコトになるんですよねぇ…。 なんか微妙に納得いかない…。 とはいえ、なんらかの規制が必要ってのも事実でしょうし…いろいろメンドくさいですね。 まぁ、アクセスコントロールが規制されると、ユーザーの利便性がどの程度犠牲になるのかは知っておいてもイイと思います。メンドくさい&知識が足りないので僕は書き(け)ませんがww 「アクセスコントロール 規制」あたりで検索どうぞ。 そういえば、この法律通っちゃうと、昔で言うところの「互換機」もダメになる…のかな? 【関連】 ・ ・MIAU、「アクセスコントロール回避規制」に対し反対声明を発表
最近著作権関係のニュースばっかりでアレですが…。 今日気になったニュースはコチラ。 ・ 番組ネット転送訴訟で著作権侵害を認定 テレビ局側逆転勝訴 最高裁・ ネット時代の著作権保護、厳格に判断。最高裁、「まねきTV」訴訟で(日経) ・ まねきTV 公式サイト(サービス詳細などはコチラで) 要は「海外在住の人のために、ロケーションフリー機器を使って日本の番組を見られるようにする」というサービスが「そりゃ著作権違反だよ!」って最高裁が判断したという話。 番組配信というと動画サイトに、番組をそのままアップロードするようなものを想像しますが、こちらのサービスはそういったものではなく、海外在住の人がロケフリ機器を購入し、その機器をサービス主体(ニュースでは「まねきTV」)に預け、海外からネットを使ってロケフリ経由で番組を視聴するというもの「らしい」。(サイトでざっと見ただけなので、誤認してたらすいませんorz) 「海外に住んでいるアナタのために、日本でチューナーを置く場所を貸すから、あとはネットを使ってリモートコントロールして自由に番組見てね」って感じでしょうか。 なお、視聴できるチャンネルは「NHK、NHK教育、日本テレビ、TBS、フジTV、テレビ朝日、テレビ東京の7チャンネルでBS.UHF局は受信出来ません」とのこと。 最初、このニュースを見たときは、てっきりCSとかの有料契約番組を転送してるのかなと思ったんですけど、そういうワケではなくて、日本にいれば無料で視聴できる番組を、シンプルに海外に住む人に向けて飛ばしているだけのようです。 (NHKは違うかもしれませんが。そこが問題なら著作権うんぬんじゃなくて受信料契約で争うがよろし) まぁ、有罪判決そのものに釈然としないものは残るんですが、そこを話し出すとややこしくなりそうなのでスルーするとして…。そもそもテレビ局側は、このサービスをつぶして何の得があるんですかねぇ? 見てくれる人を減らすだけだと思うんだけど。 日経の記事によれば、テレビ局側の言い分は「地域性を無視して見られるようになるとローカル局が困る」ってことらしいけど…それは番組のクオリティで解決すべき問題じゃねーのって気がする。 クオリティが一定水準に満たないものを「地域性」によって保護・強要するのは、結果として「テレビ離れ」を引き起こすだけじゃないかな。昔と違ってテレビ以外のコンテンツが猛烈な勢いで充実している今は特に。 ていうかですね、権利者が権利を主張するのはイイんですけど、結果として利便性が猛烈に損なわれるのはなんとかならないかなぁ…。地デジとHDDレコーダーになってからの、放送番組を録画する際のややこしさはちょっと異常。 ここまで不便になるんだったら、多少画質が劣化してもいいんで、アナログ録画基準に戻して欲しいわ…。
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