ヘッドホンレビューです。
今回取り上げるのは、Skull Candy(スカルキャンディ)のAviatorです。
リモコン付きケーブル採用の、コンパクトなアウトドアモデルで、現在の僕の外出時ファーストチョイスヘッドホンとなっております。
ちなみに2番はHFI780で3番はBeats Solo HD。
スカルキャンディは日本ではあまりなじみのなかったメーカーですが、アメリカではBeatsに続くトップメーカー。徐々に日本市場にも力を入れ始めたようで、最近ではビックやヨドバシといった大手家電量販店はもちろん、TSUTAYAなどでも見かけるようになってきました。
Beats同様、ファッション性にも拘っているメーカーですが、Beatsよりもカジュアルな感じです。
ヘッドホンというと、やはり「音」に注目したくなりますが、外出用の場合は、それと同じくらい「見た目」と「使いやすさ」も重要になってくると思うんです。
ただ、2万円までのアウトドア用ヘッドホンで、音・見た目・使いやすさを兼ね備えた商品って、実はあまりない。
たとえばHFI780は音はいいですが、ケーブル固くて取り回しにくいし、リモコン無しリケーブル不可だから使いずらい。
ゼンハイザーのHD25あたりも音は素晴らしいですが、あのプラスチッキーな安物感全開のデザインは、ファッションアイテムとして見ると大きく減点せざるを得ません。
BeatsのSOLOとStudioは見た目は良いし、リモコン対応で便利なのですが、音質が同価格帯のヘッドホンと比べるとやや劣る印象です。
その点、Aviatorは音質、見た目、使いやさのすべてが良い感じにまとまっています。
まず音質。
音の傾向は、ざっくりいうと、クリア系のドンシャリ低音強調型。
シャープな感じの音作りでありながら、低音がしっかりと聞こえている感じです。
スカルキャンディはヒップホップなイメージがあるため、音も「ボボボと響き渡る重低音型」を想像しがちですが、そんなことはまったくありません。ライバル機であるBeatsのSOLOが、音の輪郭がややぼやけ気味なのとはとの大きな違いです。
もしかしたら、MDR-1Rあたりより、音のキレはいいかもしんない。
それでいて低音の量も十分なので、迫力やノリの良さも十分です。
ただ、ちょっと低音と中高音のバランスが悪いのか、聞いていて妙に人工的というか「作った音」という印象を受けることがあります。人によっては気持ち悪い音作りかもしれません。
トータルで見ると、正直、同価格帯のヘッドホンと比べて、抜群に良い! というほどではありませんが、ドンシャリ型ヘッドホンとして十分なクオリティだと思います。
つぎに見た目ですが、これがかなり良い。
「Aviator」とは英語で「飛行士」という意味なのですが、このデザインは飛行機乗りの耳当てからインスパイアされたもの。
ちょっとレトロな感じを漂わせながらも、シンプルにまとまったデザインはオリジナリティ抜群で、持っている人の満足感をがっつりそそってくれます。
ちなみにカラバリも豊富で、白黒の他に、青とか赤とかゴールドとか。
僕は無難に白を選びましたが、アンティーク感ばっちりなゴールドあたりもかなり捨てがたい。これ付けてたらスチームパンク気分を満喫できそうです。
あと、スカルキャンディのトレードマークである、ワンポイントのドクロマークも小洒落てていい感じ。
Beatsの「b」のブランドパワーもなかなかだと思うんですが、最近かなり増えてきたせいで、レアリティが減ってきた気がするんですわ。
その点、スカルのドクロは、存在感バッチリでありながらも、まだまだ知名度が低いので、「誰か気づいてくれないかなー(チラッ)」&「これ知ってる俺スゲー!」感に浸れます。
最後に「使いやすさ」ですが、アウトドアヘッドフォンでポイントとなるのは、持ち運び易さとリモコンの有無、そして遮音性と音漏れの4つがが大きなポイントとなります。
Aviatorはオーバーイヤー型としては小さい方ですが、さらに3つ折できるので、非常にコンパクト。さらに専用のポーチも付属しているので可搬性はかなり高いです。
ケーブルはiPhone対応リモコン付きで、リケーブルも可能と、リモコンまわりも言うことなし。
遮音性は低いというほどではありませんが、高くもないです。人ごみや電車だと、外の音が普通に聞こえてくるレベル。
音漏れは、ざっくりと確認した感じでは、それほど漏れてはいないようでした。
Aviatorの日本での販売価格はだいたい2万円前後。
音質だけで見ると、2万だせばもっといいヤツが買える気がしますが、トータルバランスという意味では、まずまずのコスパかと。
同価格帯のアウトドアユースなヘッドホンは、BeatsのSolo、ゼンハイザーのMomentum on EARあたりだと思いますが、(SOULとかMONSTERは聴いてないので分からん…)Aviatorはそれらに勝るとも劣らないクオリティだと思います。
東京のeイヤホンやビックカメラあたりでは視聴もできるので、興味がある方は足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。