ハースストーンの新ゲームモード「バトルグラウンド」の評判が上々です。
先日まで、次期拡張パック購入者 or Twitchで当選した人のみプレイ可能な「先行ベータ期間」中。
13日からは誰もがプレイ可能な「オープンベータ」が始まります。
ゲーム内容は、『オートチェスをカードゲームにしてみた」感じ。
そう、はやりの「オートチェス インスパイア」ゲームです。
正直、プレイする前は「どうせオートチェスの亜流でしょ? あれって結局メタデッキをそろえるだけのゲームになりがちなんだよね」としたり顔で眺めていたのですが、実際に遊んでいると、けっこう違いがあることに気づいたり。
細かい違いはいろいろあるのですが、バトルグラウンドのもっとも大きな特徴は「戦闘においてユーザー介入度が高い」こと。
オートチェスの戦闘って、どのユニットがどんな動きをするかを制御しづらい。
とくに初心者のうちは、全ユニットが高速で同時移動するため、各ユニットがどのタイミングでどんなことをしているのかが把握しづらく、結果として、戦闘はざっくりとしたプレイになりがち。
ところがバトルグラウンドは、カードを1枚ずつ順番に使うため、カードの効果を1つづつ組み合わせながら強力なコンボを発動させていくことが簡単で、非常にロジカルな戦闘を繰りひろげられます。
RPGの戦闘システムにたとえるなら、オートチェスが「アクションバトル」なら、バトルグラウンドは「コマンド選択式」って感じでしょうか。
ポケモンの対戦バトルとかカルネージハートのAI戦闘とかが、比較的似てるんじゃないかなー。
他にも「種族シナジーをなくしたため、デッキ構築の自由度が高い」のも大きいかなー。
ネット対戦ゲーって、ただでさえ「メタ通りのデッキ」が横行しやすいのに、オートチェスはシナジーが強いから、そもそものデッキバリエ自体少なくて、結果として「強いといわれるデッキを、そのまま集めるだけのゲーム」になりがちだったんですよね…。
その点、バトルグラウンドはシナジー縛りがないので、状況に合わせたデッキ改変がやりやすいというか、むしろ必須。
デッキ構築の楽しさという点でも、オートチェスとは違った方向性があります。
毎ゲームごとにデッキ構築が楽しめて、毎ターンごとにカードが入り乱れるロジカルバトルが展開するゲーム。
それが「ハースストーン バトルグラウンド」。
そりゃカードゲーム好きからすりゃ楽しいよねw
というわけで、なかなかオススメの「オートチェスインスパイア カードゲーム」です。
ハースが好きな人はもちろん、オートチェス好きな人や、カードゲームやポケモンバトルが好きな人なら、いちどは試してみるとイイんじゃないかなー。
まぁ完全新規だと、カード効果が多すぎ&コンボの仕組みが複雑すぎて、訳が分からず負けまくる気がしますが…
20戦ぐらいすれば、感じがつかめてくると思うよ! それまで我慢だ!!
【 おまけ:運ゲーの話 】
TFTとUNDERLORDSを適当にとっかえひっかえプレイしています。ややTFT優勢。
最初は「よく似てるなぁ」と思っていたのですが、ある程度プレイして比較してみると、そこそこプレイフィールが違うことに気がつきました。
チームの全体像を眺めつつ、「マイチーム」を育成・強化していくUNDERLORDS。
特定のキャラにフォーカスし、そこを軸にチームを構成していくTeamfight Tactics。
TFTの方がキャラゲーというかSRPGっぽい。
UNDERLORDSはSRPGというよりは、麻雀っぽさが強くでているかも。
両者の最大の違いは「アイテムの強さと装備の仕方」。
UNDERLORDSはアイテムがそれほど強くないうえに、1キャラにつき1アイテムしか装備できないので、トータルで見ると、アイテムの効果は「キャラをちょっと強化する」ぐらい。
また、キャラ単体用のアイテムだけでなく、チーム全体に影響を与えるアイテムが多数用意されています。
一方のTFTはアイテムの種類が多いうえに、効果も強力。アイテムの有無強弱で試合の勝敗が大きく左右されます。
さらに、その強力なアイテムを1キャラにつき最高3つまで装備できます。
結果として「数々の強力なアイテムを、どのような組み合わせで誰にもたせるか」が非常に重要。
「強力なアイテムを3つ装備した強キャラ」がバカみたいな強さで敵をなぎ倒していくことも珍しくありません。
LoL用語で言うところの「キャリー」ってヤツですね。
UNDERLORDSの場合は、定番のチーム編成みたいのがある程度きまっていて、いかにそこにもっていくか…が重要です。
TFTも基本的には同じなのですが、それに加えて「キャリーに合わせたチーム編成」にすることで、多少の構成的不利をひっくり返すことができます。
そういった意味では、臨機応変にチームを組む楽しさを満喫できるのはTFTかなと思います。
その反面、「強いアイテムを引けるかどうか」で勝敗が左右されやすく、運ゲー感がUNDERLORDSよりも強いという弊害もありますが…
TFTとUNDERLORDS、それぞれ特徴があるので、どちらが楽しいかは人それぞれ。
以前「初心者はUNDERLORDS」がオススメ! という記事を書きましたが、ある程度慣れてきたら、両方試してしっくり来る方を見つけると、幸せになれると思います。
オートチェスの後釜として、最近にわかに注目を集めている「DOTA UNDERLORDS」(以下DUL)と「Teamfight Tactics」(以下TFT)。
オートチェス系のタイトルは流れがちょっとややこしくて説明がめんどうなのですが、「本家の流れをくむDUL」と、「オートチェスを見てインスパイアされたTFT」といったところ。
まぁ、TFT制作元のRIOTは「インスパイア」と言っていますが、どう見てもパクリです。
なので、基本的なルールはほぼ同じです。
両方遊んでもいいですが、「時間がないからどちらか遊べばいいや…」という人も多いかと。
そんな人に対して、個人的にオススメなのは
Dota Underlords の方です。
DULがオススメというよりは、TFTはオートチェス初心者に”まったく”オススメできない。
TFTは発表間もない&評価期間中というせいもあってか、ゲームの基礎部分が未完成のままです。
とくに酷いのが「キャラクターのデータをまともにゲーム内で確認できない」ところ。
DULだとキャラをクリックすると、そのキャラのHP、攻撃力、防御力、攻撃間隔など、詳細な基礎データを見ることができるのですが、TFTだとHPと固有スキルしか表示されません。
キャラクターを戦わせるSLG系のゲームで、キャラのステータスが見られないとか問題外。
データが分からないから、キャラの戦わせ方も配置も、どんなアイテムを持たせればいいかも分かりません。
外部のWikiなどを見れば確認できるかもしれませんが、外部Wikiを見ないと必要最低限のデータが分からないとかありえない。
しかも「外部のwikiを見れば分かる」ため、ガチ勢とお試し勢の差が開く一方というのも問題点。
オートチェスを遊んだことがあれば、データをある程度は推測可能なのですが、初見でTFTを遊んだ場合、判断基準となるデータが少なすぎて「何この運げー? キャラ引いて適当に置くだけじゃん」となりかねません。
ランク実装済みのDULに対して、TFTはランク戦未実装なので(近日実装予定らしい)、情報格差が酷い状態での対戦が普通に行われているのも、初見勢には高いハードルだと思います。
ただ、キャラのビジュアルや、戦闘時のバトルの見やすさなどは、TFTの方が優れていると思います。
戦闘時のバトルやキャラのスキル効果が分かりやすい分、戦闘での配置調整などは、TFTの方が楽しめそうな印象。
今後、データの可視化が進めば、TFTもかなりおもしろくなりそうな気配はあります。
プレイ人口が多いLoLベースということで、TFTが覇権を取ってもなんら不思議はないだけの、ポテンシャルは感じることができました。
「現状」かつ「初心者」という条件であればDULがオススメですが、開発が進んだら、また状況が変わると思います。
ともあれ、現状でオートチェスやったことない人が、TFTが話題になっているから…みたいな理由でプレイして、ワケがわからずに「オートチェスとかつまんねーじゃん」となるのは、もったいないかなと。
TFTが合わなかったら、ついでにUNDERLORDSもプレイしてみることをオススメします。
【追記】
TFTですが、もしかしたら、ゲーム内でステ表示する方法があるかもしれません。
が、少なくとも僕は分からなかったです。公式サイトとか見ても、詳しい説明がないんで「できるかできないか」すら分からない…
もし、表示方法があるのなら、記事修正するので、誰かやり方教えて下さい。