目からウロコ。戦闘シミュレーター『UEBS』で、数万人規模の戦いの様子を視覚化! 

 Steamでセールが始まっております。
 ちなみに、GmGあたりでもセールしてます。この時期、ゲームストアサイトはサマーセールするところが多いので、いろいろ確認してみるのがオススメ。

 で、セールで以前から気になっていた、数万人規模での戦闘をシミュレートできる、「Ultimate Epic Battle Simulator」、通称「を買ってみました。

 こちらのソフトは

・ユニットをマップに好き勝手に配置し
・戦闘開始ボタンを押し
・ユニットが戦う様を眺める

 だけのもの。
 一応、ユニットを操作してその視点で戦闘を眺めることもできますが、ぶっちゃけ、大したモノではありません。

 このゲームの唯一にして最大の価値は「大規模戦闘がどうなるか?」を目で見えること。

 例えば、小説なんかで「鶴翼」vs「紡錘」だと、突っこむ紡錘を鶴翼で包囲できて有利とか、敵が多くても挟撃すれば左右から攻撃できるので敵を混乱させられる…とか書いてあるのですが、あれって実際にどうなるかはいまいちイメージできない。

 説明を文字で読むと「ああ、確かに左右から挟まれれば両方から攻撃されて辛いかもなぁ」と、想像する程度だと思います。

 しかし、「UEBS」を使えば、そんなモヤっとした想像も、あっさり視覚化。
 1万vs5千✕2で挟撃した場合、1万側が真ん中で部隊を2分して、5千vs5千が2つできるだけという、至極当たり前の結果を突きつけられました。
(まぁ実際は指令伝達の問題とかあるとは思いますがw)

 他にも、「兵が多ければ多いほど遊兵がうまれやすい」「陣が分厚ければ奇襲に対応しやすい」「陣が薄いと挟撃に弱い」などなど、文字情報だと理解しにくいけど、見ると一発で分かる「大規模戦闘の事実」の数々を知ることができます。
 素晴らしい!


 ただ、あいにくシミュレートはかなり大雑把なもの。
 部隊はAIで動き、指示は一切できないため、部隊は直進するだけで、迂回や味方との連携は不可。
 実際に戦闘が始まっても、分厚い陣形の後ろにいる遊兵を左右に展開させたりといったことができません。

 なので、このシミュレーションをもって、大規模戦闘の「真実」を知るのはかなり難しい。

 ただ、シミュレーションによって、大規模戦闘を「想像」して「真実に近づく」助けとなるのは間違いないです。


 また、MODを使って「恐竜 vs ファンタジー弓兵」とか「ゾンビ1万人 vs ストームトルーパー100人」といった様々なネタバトルを再現できます。

 ただ、本作はあくまで、「大規模戦闘を眺める」だけのもの。
 最初の数時間は、さまざまな戦闘を眺めているだけでおもしろがれますが、それ以上は、よほど興味がないと飽きてしまうと思います。

 というわけで、「UEBS」は、過去の歴史的な会戦の記事を読んで、部隊図と進撃矢印を見てご飯を三杯食べられちゃうような合戦オタクにのみオススメ! という、なかなかニッチな1本となっております。


[ 2018/06/23 06:42 ] ゲームレビュー | TB(0) | CM(0)

PC版『ぷよぷよテトリス』が、過疎どころか、かなり賑わってて楽しい 

 僕はテトリスが大好きで、ヒマがあれば3DSでDS用のテトリス(マリオが出てくるヤツ)を延々とやっていたり。

 ただ3DS版はネット対戦に難があり(DS仕様なので無線セキュリティが超ザルすぎて使えない)、ソロプレイしかできませんでした。
 で、対人もやってみたいなーと思って、買ってみました

『ぷよぷよテトリス』

 テトリスとぷよぷよを合体させたナゾゲーです。
 vsプレイでテト対ぷよとかできます。

 個人的な意見を言えば、テトとぷよは別ゲーなので、強引にくっつけてもおもしろくもなんともないというか、vsでぷよとやるのは興ざめするのでヤメて欲しいのですが、新作ゲームとして売ろうとしたら、両方のユーザーに買って貰わないと商売にならないのかもしれません。
 ああ無情。


 とはいえ、テトもぷよもコレ1本で遊べるので、両方好きな人にとっては、コスパは良いかもしれません。
(4000円するので、中古でバラで両方買ってもおつりが来そうですが)

 ゲームモードも豊富なので、ソロで遊ぶにもなかなかのボリュームです。
(ソロプレイなら、携帯性の高い携帯ゲーム機のほうがオススメですが)

 なんだかんだいって、このゲームの存在価値は、「手軽にテトぷよの対戦ができる」というところにあるといって間違いないかと。

 で、その対戦部分ですが、遊ぶ前までは「いまさらテトリスとかぷよぷよなんて、過疎っててマッチング大変なんだろうなぁ」と思っていたのですが、それが大間違い。

 ザクザク対戦できます。
 早ければ1秒、長くても10秒ぐらいでマッチング完了。
 対戦相手もアジアから北米南米ヨーロッパまで、幅広く見つかります。
 そういえばアフリカの人とも試合したなぁ~。なかなか驚いた。
 驚くべきは全世界テトぷよ人口。


 ただ、マッチングに困ることはない反面、けっこうな欠点が2つほどあります。

 1つは「レート機能がガバガバで実力差のある試合が多い」
 マッチング速度を優先すると仕方ないのかもしれませんが、自分より遙かに弱い人、自分より圧倒的に強い人とも平気でマッチングしまくります。
 まぁ準備画面で相手のレートを見て、差がありすぎる時はノーペナで回避できるので、目くじらたてる必要はないのかも。
 マッチングが早いので、とっとと回せばいいだけですしね。


 で、もう一つの方が非常に困った問題でして…このゲーム、「ラグ処理が酷い」んです。

 ラグが発生すると「画面が止まる」「ゲーム処理がコマ送りになって操作がスキップされまくる」などの症状が発生。
 止まるのもキツいですが、もっとキツいのが「処理がスキップされる」のはマジで致命的。
 ブロックを回したと思っても回っておらず、そのまま落とした結果、積み上げがぐちゃぐちゃに…なんてのが日常茶飯事的に発生します。

 正直ゲームにならないです。

 さいわい、ラグが発生するのは毎回というワケではなく、対戦相手との回線相性が一番大きな理由の模様。
 オプションで「回線速度が遅い相手は回避」をチェックすると、ラグ試合は大幅に減らすことができます。
 それでもラグを完全に撲滅することはできないので、数試合に一度はラグクソゲーを強制されるのですが、まぁまともな試合の方が圧倒的に多いのでなんとか許容範囲内でおさまってます。
(ただ、このゲーム、帯域要求がキツいのか、バックグラウンドで他のタイトルを動かしているとラグが発生しやすくなります。YoutubeとかTwitchとか見ながらのプレイはけっこうキツい)


 とにかく、おどろきのマッチング環境なので、テトリス・ぷよぷよが好きで、ネット対戦したい人にはかなりオススメです。

 ただし、テトリスぷよぷよ界の猛者は人知を越えたレベルでプレイするので、一般人だとボコボコにされる怖れも…。
 基本的に、今の時代に「テトぷよで対戦しよう」なんて人の巣窟なので、強い人の比率が高いです。

 レベル確認用の動画撮ろうかなと思ったけど、配信するとラグが酷くて無理だったw
 これ、ラグの処理をもう少しマトモにしてくれれば、文句ないんだけどなーw
 
 
[ 2018/06/10 22:25 ] ゲームレビュー | TB(0) | CM(0)

きれいで可愛いドット絵RPGの良作「Tangledeep」を遊んでみた 

 ダクソ3で死にまくって心が荒んできたので、なにかダラダラってぬるーく遊べるゲームを探すことに。
 Steamで評判のよかった『Tangeldeep』を買ってみました。

 Steamで1480円。オフィシャルで日本語にも対応。
 夏頃にはSwitch版も発売されるそうです。

Tangledeep(Steamストアページ)

●自撮り紹介動画



 本作は、海外のメーカーが「風来のシレン」にインスパイアされて開発したという、古き良きドット絵2D見下ろしRPG。

 シレンと同じく「自分が1つ行動すると、相手も1回行動する」というターン制RPG。
 ただ、シレンのベースであるローグライクの特徴である「死ぬとリセット」「限られたリソースでやりくり」といった部分は、かなり緩和されている印象。

 「死ぬとリセット」に関していうと、ゲーム開始時に

・死ぬとキャラロスト、ただし拠点データ引継ぎ
・死ぬとキャラも拠点データもリセット
・死んでも街に戻るだけ

 の3つから選択できるので、ローグっぽく遊ぶこともできるし普通のRPGっぽく遊ぶこともできます。
 そもそも、シレンと比べるとゲーム難度が低めで、死ぬ確率が圧倒的に低いです。


 「限られたリソース」とは「モンスターが有限なためキャラのレベルアップに制限がある」とか「1つの階層に留まれる時間に限りがあるので、延々とレベル上げができない」「魔法を使うには有限のスクロールが必要」などのことですが、『Tangledeep』には、そういったリソースやりくり要素はほぼないです。

 モンスターは無限湧き、各階層での時間制限はないですし、ダンジョンと街の行き来も自由、魔法も習得したものはなんどでも利用可能です。
 したがって、リソースを気にせずにレベル上げやアイテム収集に励むことができます。

 上記の仕様から、シレンのような「死の緊迫感に耐えながら、時間やアイテム・敵キャラをやりくりして攻略していくのが楽しい」という作りではありません。

 ジャンルは、本質的にはローグじゃなくてディアブロのようなハクスラ系じゃないかなぁ。
 「ローグライク」という言葉から、トルネコシレンを想像して買うと裏切られるかも。

 もっとも、ローグほどの緊張感はありませんが、敵の配置やワザの効果、こちらのHP状況などをキッチリと考えながら進めないとあっさり死ぬ程度の難度はあります。
 「歯ごたえ」という部分は、昨今のCS用お手軽RPGよりも、よっぽど高いです。



 ハクスラとしての基本システムにくわえ、12に及ぶクラスやスキルシステムによりキャラ育成、さまざまなスタッツが付与された豊富なアイテム収集、自動育成ダンジョンによる探索のたのしさなど、古き良きJRPGが誇っていたファクターがいろいろと詰め込まれていて、ゲーム本来の部分での素性がしっかりしています。

 さらに、描き混まれた2Dドット絵グラフィックや、ゲームの世界観にマッチした神秘的で透明感のあるBGMもあわさって、ゲームとしてのトータルクオリティはかなり高め。

 今の時代ゆえに、2DドットRPGというジャンルから「インディーズタイトル」として受け止められますが、スーファミPS時代であれば大メーカーの大作RPGと勝負できるクオリティだと思います。

 昔のRPGが好きな人なら、かなりオススメですよ!
[ 2018/06/03 11:20 ] ゲームレビュー | TB(0) | CM(0)

『Murderous Pursuits』紹介&レビュー。8人の暗殺者たちによるカジュアル殺人ゲーム 

 『Murderous Pursuits」は、ヴィクトリア朝風の客船を舞台に、8人の暗殺者達による「自分の標的を暗殺すると同時に、自分を狙う暗殺者から逃げる」というシチュエーションが繰り広げられる、カジュアルなマルチプレイ対戦ゲーム。

 茶褐色の強いセピアチックなグラフィックで描かれた登場人物や客船は、独特の雰囲気があり、好きな人にとっては、このビジュアルだけでフラっとポチってしまいそうなデキです。



 以下、ゲームの紹介と1時間ほどプレイしての感想です。

豪華客船で繰り広げられる暗殺ゲーム

 ステージとなるのは、3Dで描かれた巨大客船。
 客船にはたくさんの乗客や乗員がいて、それら無数の人の中から、自分が殺すべき標的を探しだして殺すのが目的。
 同時に、自分も他の暗殺者の標的となっているので、見つからないように行動し、襲われたときは返り討ちをねらいます。

 ユニークな設定かつ日本語非対応なため、初めはワケが分からないかもしれませんが、基本はシンプルなのでトライ&エラーで遊んでいればすぐに理解できると思います。

レーダーを頼りに標的を探す

 まずは、無数の乗客の中から、自分が殺すべき相手を見つけだすところからゲームスタート。

 標的をどうやって見つけるかというと、ゲーム画面に表示される「レーダー」を頼りに位置を割り出すだけです。
 レーダーに標的の方向と距離が表示されるので、それを頼りに船内を歩き回ります。
 レーダーに「標的が近い」と表示されたら周囲の客を観察。各自の動きとレーダーの情報を照らしあわせながら標的を特定します。
 聞き込みとか証拠集めといった、推理ゲーム的要素は一切ナシです。

 次は見つけた標的を殺します。
 標的に近づいてボタンクリックすればOK。
 相手が正しい標的であれば暗殺成功。間違っているとミスとなります。
 また、ときには標的が反撃してくることもあり、反撃された場合は暗殺失敗です。

 人がいなくなるタイミングを計ったり、殺し方を考えたりする必要はナシ。
 殺人シーンでもアクション要素などはありません。

 暗殺するための「捜索」と「殺し」のシークエンスはコレだけです。
 お手軽すぎるがゆえに、推理モノやサスペンスものにある「ドキドキ感」みたいのはないです。

暗殺されないようにコソコソ動く

 暗殺の手順は上記のようにシンプルですが、もういっぽうの「暗殺者から逃げる」方もきわめてシンプル。

 キャラクターには見つかりにくさを示す「Exposure Bonus」という数値が設定されています。
 この数値が高いほど敵に見つかりにくく、低いと標的だということが露見しやすくなります。

 で、この数値は「動くと下がり、特定のポイントで立ち止まっていると上がる」というルールで増減します。
 つまり、プレーヤーは「移動するかしないか」で、見つかりやすさを調整します。

 実際のゲームプレイでは「見つかりやすさ」とは別に、自分に近づいてくる怪しい人物の動きを観察して反撃するという要素が加わるので、もう少し駆け引き要素が発生します。
 が、それもあっさりとした「タイミング駆け引き」でしかないので、セールストークとして「駆け引き」のおもしろさをアピールできるほどではないです。

コンセプトは楽しそうだが、ゲーム体験がシンプルすぎる

 「Murderous Pursuits」は、上記の「標的を見つけて殺す」と「自分を狙う暗殺者に殺されないようにする」を、同時にこなしながら進んでいきます。
 「殺す」「標的に逃げられる」もしくは「自分が殺される」「暗殺者を返り討ちにする」のどれかが発生すると、標的・暗殺者がリセットされ、新たな標的探しを始めます。
 1回のゲームは10分間。その間に殺し殺されを繰り返し、殺した数などで決まるスコアによって勝敗が決まります。

 ルールも操作方法もシンプルで、誰でもすぐに遊べるようになる反面、あまりにシンプルで「深さ」が足りないかなって気が…。
 また、1試合の間に何度も戦闘が発生するテンポのよいシステムゆえに、同じ事の繰り返しが多くなって飽きやすそう。

 カジュアル対戦ゲームとしては悪くないと思いますが、「PCゲーム」という分野で、その需要がどの程度あるのかは正直疑問です。


 というわけで、すいません、1時間遊んで返品しましたorz
 個人的には2000円はちょっと高いって評価です。
 1000円以下なら、ビジュアル目当てと暇つぶし用で「アリ」かもしれません。

 ただ「暗殺者であると同時に標的でもある」という基本コンセプトや、アートの方向性はとてもいいです。
 アップデートなどでゲーム性が増していけば、化けるかもしれません。

 あと、僕はそれほど評価していませんが、Steamのレビューは上々です。
 基本コンセプトの斬新さにくわえ、シンプルなゲーム性、10分で決着がつく手軽さなどが、魅力となっているようです。


[ 2018/05/06 22:24 ] ゲームレビュー | TB(0) | CM(0)

「PUBG」、中国隔離対策には消極的な模様。換金アイテム廃止じゃダメなんですかねぇ… 

『PUBG』ディレクター、中国リージョンロックに懐疑的―チート対策として「上手くいくことはない」

 PUBGにチートが多いのは「人気ゲームだから」ってのもあるでしょうが、それ以上に「商売になるから」というの大きいと思います。

 ゲーム内マネーのファームができるだけでも、RMT目当てのチートファーマーが増殖するのに、Steam限定とはいえ現金売買できるアイテムを実装するとか、「チーターファーマーさん、こっちですよ」って大声で叫んでるのと同じだろうに…。
 なんで換金アイテムを実装したんだろう…?


 ともあれ、PCゲームの場合、チートの存在を根絶するのは、OSの仕組み上かなり難しい。
 技術的な追いかけっこだから、後出し有利なのは間違いないワケで。

 だとすれば、「抜本的な対応」を施してチートすることのメリットを減らすか、それが難しければ圧倒的な速度による対処療法でチートプログラムを弾くしかないはず。

 今はどっちも満足できるレベルにないから、ユーザー側から見ると不満が大きくなりますよね…。
 PUBGの場合、チーターが一人いるだけでゲーム性が崩壊する作りだから、チーターの影響が他のゲームより遙かに大きいし…。

 割と本気でPUBGはチートのせいで廃れかねないレベルに近づいているワケですが、運営はそのへんどう考えてるんですかね?
 素人考えだと、とっとと換金アイテム廃止にすりゃいいのにって思うんだけどw



 ちなみに、記事中の「中国をリージョンロックしてもVPNで抜けてくるからうまくいかない」って説明ですけど、リージョンロックで根絶はできないでしょうが、数を減らせるだけでも大違いだと思いますよ。
 中国人減ったときに、プレイに支障ないレベルでユーザー数を維持できるのかどうかは分かりませんが。

【2018/4/3 追記】
 韓国と日本に「対象国ユーザー専用サーバー」が設置されました。
 各サーバーを利用できるのは、その地域に住んでいる人と、そのフレンズに限定されます。
 中華チーターが基本的には入ってこれない「逆隔離サーバー」ですね。

 これである程度「チーター回避プレイ」がしやすくなると思われます。
 過疎問題が心配ではありますが、今のところ、マッチングもスムーズで大きな問題はなさげです。

 つうかアジアサーバーが異常すぎんだよなぁ…
 最低レートでプレイしても、余裕でウォールハックされるとかどうなのw
[ 2018/03/23 09:30 ] ゲームいろいろ | TB(0) | CM(0)

『Rez Infinite』レビュー:VR体験が幻想的すぎてガチ感動【PS4版もPC版もセール中】 

 『Rez Infinite』をクリアしました。

 こちらの作品は、セガが開発した名作シューティングの「Rez」をHD化して、さらに最新のパーティクル技術で描かれた新ステージを追加したリファイン版。
 PS4版とPC版が発売されています。

 それにくわえ、「VR対応」というオマケつき。
 というか、むしろ「VR対応」こそが本作最大のウリといっても言い過ぎではないかと。

 「Oculus Rift」を買ったはいいものの、VRコンテンツ不足ゆえに、VRモノ購入基準のハードルが激しく低下しているため、3000円というお手頃価格も手伝って、衝動ポチとなりました。




 「おもしろい」を飛び越えて「衝撃的」ですらあったのが、追加ステージの「AREA X」。

 パーティクルで描かれた幻想的な空間をVRで"漂う"のは、まさに感動の一言でした。
 夜空に瞬く花火の中心で、気ままに飛びまわっている感覚とでもいうのでしょうか。

 VRコンテンツはいくつかプレイしましたし、その中にはRezのような「宇宙空間を移動するタイトル」もありましたが、感動度というか没入感のようなものが別次元のレベル。

 プレイできるのはほんの数ステージで、プレイ時間にすると数10分程度ですが、「AREA Xが遊べただけで、十分に元は取れた」と言い切れます。

 いやー、気持ち良かったわー




 というワケで、VRを持っていて「未知の体験」や「VRならではの感動」を味わいたいのなら、『Rez Infinite』はうってつけです。オススメ。

------------------------------------------------

 と、個人的嗜好だとここで終わりなのですが、客観的に辛口なコメントをつけくわえると、「人によってはボリューム不足を感じるかも…」とは思いました。

 「AREA X」はすでに書いたように、数10分でクリアできるうえに、ゲームとしての難易度は「激易」レベル。
 初見で所有でクリアできるというか、そもそもゲームオーバーになることが可能なのかを疑うレベル(すくなくとも僕はゲームオーバーどころか、自機損失すらありません)。
 「シューティングゲーム」とうたってはいますが、AREA Xに関しては「映像コンテンツ」と言った方がいいと思います。

 『Infinite』にはHD化したオリジナルコンテンツも収録されています。
 こっちで元を取ればいいんじゃね? と思うかもしれませんが、”AREA X"の世界を体験したあとだと、どうしてもチープな感じがしてしまって、いまいちプレイモチベが沸いてこないんですよね…。

 というワケで、「Rez Infinite」の評価は「Area Xに3000円払って満足できるかどうか」にかかっているかと思います。
 個人的には大満足ですが、ちゃんとした「ゲーム的なもの」を求めている人からすると、裏切られてしまうかも。

 Area Xの続きを、もう少しゲーム的なものにして出してくれないかなぁ…




 なお、『Rez Infinite』は、ただいま(12/24時点)PS4版もPC版も年末年始セール中。
 PS4はPS STOREで1999円(41%OFF)、PC版はSteamで1799円(40%OFF)となっております。

 クリスマスにPSVRなどのVR機器を手に入れて「なにかおもしろいVRゲームないかなぁ」という方はチェックしてみてはいいかがでしょうか。
 VRの凄さや未来への可能性に思いを馳せることができる1本だと思います。


 あ、非VR環境で買ったらどう感じるのかは謎orz
[ 2017/12/25 04:52 ] ゲームレビュー | TB(0) | CM(0)

『Oculus Rift』とUSB3.0の相性問題が酷すぎて、ボードを新規購入した話 

 最近、ウチの「Oculus Rift」が絶不調。
 『ELITE:DANGEROUS』をプレイしていると、フレームレートが極端に落ちて画面表示がガタついたり、描写が微妙にブレ続けて表示がボヤけたり。

 最初はCPUかビデオカードのスペック不足かなーと思ったんですが、念のためパフォーマンスをモニターしたところ、けっこう余力があったので原因は他にありそう。

 となると、あやしいのは「トラッキングがうまくいってなくて、HMDの動きに描写がおいついていない」説。
 以前コチラの記事で、セットアップ時にUSB回りでトラブルがあったことを書きましたが、どうにもアレが胡散臭い。

 Oculusは接続にUSB3.0端子がセンサー用に2つ、本体用に1つの計3つが必要。
 で、ウチでは「ETRONのチップセットを使ったUSB3.0端子で使うとエラーが出たので、本体もセンサーもインテルのチップセットを使ったUSB端子に差したら大丈夫だった」のですが、よくよく調べてみると、インテルチップセットの端子はUSB2.0。

 セットアップがうまくいったので気にしていなかったのですが、トラッキングがうまくいっていないのは、USB2.0だとデータ転送量が足りとなくて処理が追いついていない…というのはありそうな展開です。

 で、USB3.0を増設するために拡張カードを足そうかなーと思ったのですが、 国内外のコミュニティを見ると、OculusのUSB回りは相性がかなりシビアなようで、トラブル報告が非常に多い。
 ETRONだけでなく、NECやASMedia、RENESASといったメジャーどころのチップを採用したカードでも相性問題が発生していました。

 もはや、どれを買えばよいのかワケが分からなくなったので、USBについて公式のサポートページを確認したところ、
 「Fresco Logic FL1100EX chipset搭載のカードを使ってね!」と書いてありました。

 で、AMAZONで該当カードを見つけて買って装着したところ、センサー・本体ともに無事3.0で接続できました。
 その後、『ELITE:DANGEROUS』をプレイしたところ、ガクつきや画面のブレは大幅に抑制され、はるかに快適にプレイできるようになりました。

 OculusのUSB回りで悩んでいる方は、USB3.0の拡張カードを使うというのも、手っ取り早い対処方法として考慮してみることをオススメします。
 しかし、「動いたから」と思って安心していたのですが、実はスペック不足でまともに動いていなかった…とか、なかなかの落とし穴でしたわ…。


[ 2017/12/18 12:15 ] ゲームレビュー | TB(0) | CM(0)

『Oculus Rift』使って1週間。PC画面を大画面で楽しむHMD用途だけでも元は取れた 

「Oculus Rift」が届いてから2週間ほどたったので、レビューというか感想的なものを。


1:大画面は正義
 Oculusと言えばVRですが、僕が今のところいちばん恩恵を受けているのは、VRコンテンツよりも「ヘッドマウントディスプレイ(HMD)による大画面化」。

 Oculus自体は、ソニーのHMZ-T1といった家電HMDのように、BDデッキやゲーム機と接続することはできないのですが、Oculus用のアプリを使うことによって「PCのデスクトップを仮想空間に大画面で投影」できます。

 したがって、プレーヤーやブラウザで再生する動画はもちろん、通常のPCゲームも大画面化が可能。
 さらに、キャプチャボードがあれば、外部入力経由でBDデッキやゲーム機でもOK。
 また、PS4であればWindowsでリモートプレイが可能なので、キャプチャボード不要で簡単に大画面化ができます。

 Oculusの画面がどれくらいデカいかというと、めいっぱい大きくした状況では、画面の端が視界に入らないほど。
 正直、Oculusで映画やアニメを見たあとは、通常モニターで見てもイマイチ気合いが入りませぬ。困った。

 それぐらい、大画面化による迫力や臨場感の向上はすばらしいものがあります。

 とりあえず、これだけで5万の価値はあったと断言できるレベルw

 「VRゲーム機」の将来はまだ不透明で、ぶっちゃけOculusやVIVEが盛り上がらず、タイトルがたいして揃わないまま終わる可能性も少なくありませんが、個人的には「高性能低価格ヘッドマウントディスプレイ」として活用することで、十分に元は取れました。



2:VRコンテンツのスゴさは作り方次第
 VR系ゲームをいくつかやりましたが、「よくできたVRコンテンツの没入度」は凄まじいです。

 とくに感動したのは、Oculusのチュートリアル。
 「仮想空間で感じられること、できること」がよく伝わってくる素晴らしいデキでした。


↑VRでやると、この空間の中に自分がいるような気分に。
子供の頃に想像した「ちょっと未来の科学が発達した部屋」が本当になったようで、ワクドキします。



 他にもOculus謹製の「MISSION:ISS」や、ロボット操縦体験デモ「War Robots VR: The Skirmish」などは、かなり興奮しました。

 とくに、ロボットものは、VRとの相性が良さそうだなぁと感じました。
 飛行機や車は、動きが速すぎてどうしても視線が前方の狭い範囲に集中してしまうため、VRのパノラマ感の恩恵をあまり得られないのですが、ロボットだと適度にスピードが遅いから全方位を見る余裕があるんですよね…。



 他では宇宙空間を飛びまわるスペースシミュレーター系(「ELITE:DANGEROUS」「EVERSPACE」)あたりとの相性が良かったです。
 宇宙空間はそれほど精密な描写が必要ないというのも、いい方に転んだ原因と思われます。


 一方で、VRではあっても、あまりスゴさを感じないモノも…。
 例えばレースゲームの「DIRT RALLY」なんかは、コクピット内にいるかのような360トラッキングを実現しているのですが、じゃあそれで「まるで本物のような臨場感」が実現されているか…と言われると正直微妙。
 視界だけリアルにしても、それ以外の感覚は追いつかないため「ゲームっぽさ」を認識しちゃうからかなぁ…。
 もしかしたら「実体験したことがある」系のコンテンツとは相性がよくないのかもしれません。


3:将来性は…?
 PSVRをはじめ、発売前の話題性から考えるとイマイチ乗り切れていない印象のVR機器。
 その将来性を考えるち、「VRならではの体験を表現できるタイトルがそろうかどうか」にかかっているのかなぁと思います。

 VRのゲームって、既存のゲームとは「おもしろさの本質」はもちろん、ビジュアルの見せ方や操作性など、なにからなにまで違っています。
 そのため、VRで楽しいゲームを作るには、「VRでのゲーム作成のノウハウ」を学び直す必要性があるのかなぁと感じました。

 で、VRの特性を活かしたゲームが多く出てくれば、VR機器の表現力のポテンシャルの高さから、「家庭用ゲーム機器」として普及していく目もありそう。
 しかし、現在の市場規模などを冷静に考えると、化けるのはなかなか大変なのかな…と思います。

 理想のパターンとしては、PSVRがある程度成功して、そこで培われた技術がPC系にも降りてくる…ってところでしょうか。


 あとは、小さい市場規模ではあるものの、PCならではの手作り感あふれるタイトルで細々と生き残りながら、ブレイクする日を待ち望むって道もあるかも?
 PC系って素人開発に優しいから、ニッチなものでもけっこう生き残り易い。
 Oculus&VIVEは一定数のユーザーは確保しているので、大規模展開はムリでも、インディーや同人的な展開は、絶滅することはないんじゃないかなぁと楽観視しています。



おまけ;問題点いろいろ
 まず、PCゲームを大画面化してプレイする場合、重いモノは処理が追いつかなくてダメです。

 たとえばPUBGの場合、普段は60FPS~30FPSぐらいで問題なくプレイできるところが、Oculus経由だと10FPSとかになってまともにプレイできません。
 通常は120FPSぐらい出てるDiablo3の場合で50FPSぐらいでした。

 ただし、うちのPCはi52500kを3.8Ghz駆動&GTX970なので、よりハイスペックであれば、ある程度快適に動かせるかもしれません。


 あと、大画面での試聴を想定した場合、Oculusのモニターは解像度がそこまで高くないため「精細さ」が、通常のモニターで見る場合よりかなり劣ります。
 つまり全体的に「ぼわっ」とした感じになる。

 動画やノベルゲームなどのビジュアルを楽しむコンテンツであれば、大画面化の恩恵が大きいので精密さの欠如は打ち消されますが、文字などは滲んで読みづらいことこのうえないため、テキスト量が多いゲームや漫画などを楽しむのには向いてないです。

[ 2017/09/07 10:41 ] デジモノ | TB(0) | CM(1)

「Oculus Rift」のセットアップがトラブル出まくりだったので、解決策メモ 

「Oculus Rift」が、やっと届きました。パチパチパチ。

7/20に注文して、オランダから送られてきたのが8/21。まるまる一か月かかりました。長かったw

で、さっそくセットアップ。最先端ニッチ拡張機器らしくイイ感じでトラブル勃発しましたが、なんとか完了しました。
というわけで、メモを兼ねてOculusのセットアップメモ。

ちなみにウチのOculus環境は「I5-2500K@3.8G / GTX970」です。
今のところ、動作にスペック不足を感じることはありません。
ただ、あくまで「不足は感じない」だけなので、パーツのグレードをアップすれば、もっと美しく快適になるかもしれません。



-----------------------------------------------------------
セットアップウィザードは優秀だが、英語力が求められることも
-----------------------------------------------------------
 Oculusのセットアップは、専用のセットアップWizardを使っておこないます。
 全部英語表示ですが、動画や絵を併用した非常にデキのよいWizardなので、「スムーズに進めば」かなり簡単にセットアップできます。
 センサーやHMDのキャリブレーションも、画面の指示にしたがって進めたところ、あっさり完了しました。

 ただ、トラぶったときは、英文を熟読しないといけないため、多少の英文和訳能力は必要になるかもしれません。というか僕はなった。

 コチラの「Oculus Touchセットアップ&設定完全ガイド」が日本語で丁寧に解説してくれているので、かなり助かりました。
http://www.moguravr.com/oculus-touch-setup-guide/
 あと、トラブル対策として、コチラの「Oculus Riftのセットアップでエラーが出たときに試す対処法まとめ」もオススメです。
http://www.comshop.co.jp/vr/vr_error_oculusrift.html


-----------------------------------------------------------
メガネでも大丈夫ですが…
-----------------------------------------------------------
 僕はメガネ着用者ですが、ヘッドセットの装着は可能でした。
 ただし、どうしてもメガネが邪魔にはなるので、装着がそれなりにめんどくさく…。
 結局、Oculus使用時はコンタクトを使うことにしました。

 ちなみに、他のサイトでは「メガネ付けたまま装着はムリ」というところもあるようで…。
 僕のメガネはセルフレームで目とレンズの距離が近く、かつフレームサイズも小さめなので問題なかったのかもしれません。

 大きなサイズのメガネをしている場合は、小型メガネを買う・コンタクトにするなどの対策が必要になるかもしれません。


-----------------------------------------------------------
Windows7は対象外
-----------------------------------------------------------
 Windows7は「最小環境」から外れています。
 最低ラインがWindows8.1。
 7で動くケースもなくはないようですが、トラブルが多い模様。

 僕もとりあえず7環境でセットアップしてみましたが、センサーをUSB接続したところでブルースクリーン発生。
 7環境のまま頑張るのもめんどうだったのでWindows10にアップデートしました。

 Windows10にしたところ、ブルースクリーンは回避できました。

 Windows7環境だとトラブルが多いようなので、7の人は「うまくいかなかったら10にする」ぐらいの心構えをしておくとよさげ。


-----------------------------------------------------------
マルチモニタな人は端子数に注意
-----------------------------------------------------------

 僕は、DVI-DとHDMIによるモニタ2枚環境なのですが、OculusはグラボとHDMIで接続しなければなりません。
 つまり、マルチモニターでOculusする場合は、出力×2+HDMIと、出力端子に対応したモニタが必要です。

 ウチの場合、グラボのデジタル出力がHDMI、DVI-D、ディスプレイポートが各1。
 2つのモニターは、どちらもディスプレイポートに対応していないので、どうやっても端子が足りない事態に。

 VRのためにマルチモニタを諦めるワケにはいかないので、マザボに搭載されているインテルHD3000を使うことにしました。

・ゲームなどで使うメインモニター:GTX970とDVI-D接続
・Oculusの接続:GTX970とHDMI接続
・テキストやweb閲覧用のサブモニター:マザボとHDMI接続

 上記の設定で、なんとかマルチモニタなOculus環境となりました。
 今のところ、大きなトラブルもなく動いています。


-----------------------------------------------------------
3:セットアップ中に機器の接続が切れても無視してリトライ
-----------------------------------------------------------
 ブルースクリーンは出なくなりましたが、セットアップ中にHMDやセンサーの接続が解除される状況が続きました。
 ただ、再現性が低かったので、「繋がっている時」にセットアップをさっさと進めて、強引にセットアップを突破しました。
 セットアップを終えれば、接続解除は発生しなくなりました。


-----------------------------------------------------------
4:HMD付属のヘッドホンから出る音がおかしい
-----------------------------------------------------------
 Oculusにはヘッドホンが付属しています。
 で、セットアップを終えると、ヘッドホンを音声デバイスとして認識し、そこから音が出るのですが、めちゃくちゃな音が出てしまい、まともに使えなくなりました…。
 音が途切れるとか、そんなレベルじゃなくて、ピーピーガーみたいな異音しか発しません。

 音声デバイスを他のものに切り替えると正常な音がでるので、問題があるのはOculus内蔵の音源部分の模様…。

 いろいろ調べたところ、こちらのページで解決方法を見つけることができました。
https://forums.oculus.com/community/discussion/56244/audio-issues-through-headset
 ウチのマザボはUSB端子がintelチップのものにくわえ後付のETRONチップがあって、ETRONのほうを使うと不具合が発生するみたい…。

 差すところをリンク先での説明通りにしたら直りました。


-----------------------------------------------------------
光漏れは紙をテープで貼れば没入感大アップ
-----------------------------------------------------------
 Oculusのレビューでよく言われているのが「鼻部分が密着しないので、光が漏れ入ってきて没入感が下がる」というもの。
 使って見たところ、確かにそうでした。
 ただ、こちらは鼻部分の左右にテープで紙を貼って、両開きのゲートのようなモノを作れば、簡単に対策できます。
 所要時間2分ぐらい。

 むしろ気になるのは、顔と触れるウレタン部分。
 装着していると汗をかくので、たぶん遠からず劣化してきそう…。
 ウレタン部分に保護用の布でも貼った方がよさげです。
[ 2017/08/28 14:13 ] デジモノ | TB(0) | CM(1)

赤ずきんな美少女の復讐劇。「Woolfe - The Red Hood Diaries」が美しい【レビュー】 

 Woolfe - The Red Hood Diaries

 赤ずきんの少女の復讐物語なアクションゲーム。
 海外の小さなスタジオが製作したタイトルで、現在、Steamで1000円ほどで発売中
 英語ゲーですが、日本語にも対応しています。

 タイトルの「Red Hood」とは、日本語で言うと「赤ずきん」なんですが、童話の赤ずきんとは関係なさげ。
 「主役の女の子が赤ずきんかぶってる」というダケです。

 世界感は「ダークファンタジー」にちょっぴりスチームパンクを足したような雰囲気。
 敵がゼンマイ仕掛けのオートマトンだったり看板にネオンが付いていたりと、好きな人にはたまらない作り。
 「アリス:マッドネスリターン」が比較的似ていますが、あそこまで前衛的ではなく、正統的なアートワークになっています。


▲リリーストレーラーその1。


▲リリーストレーラーその2。1と使っているシーンが微妙に違う。


 さて、気になるゲーム内容ですが…ぶっちゃけると「ありふれたジャンプゲー」w
 「クソゲー」というほどではありませんが、例えばマリオやソニックなどの名作ジャンプゲーはもちろん、フルプライスの類似タイトルと比べても、デキが良い方ではありません。

 その理由は、ジャンプゲーの命であるステージデザインの作り込みがどうにも大ざっぱなところにありそう。

 プレイしていても、オブジェクトをざっくりと配置している感が否めず、1つ1つの行為が決まった瞬間の「気持ちよさ」が、あまり磨かれていません。
 マリオの醍醐味は連続でやって来る小気味よいカタルシスだと思うんですが、Woolfeはダラダラっとステージを進んでしまうのです。

 とはいえ、節目節目に難度が高めの仕掛けや、ボス戦などのアクセントシーンが入っているため、ある程度のメリハリは付いています。
 そこが「クソゲーというほどではない」由縁でしょうか。

 難易度はほどほどなので、この手のゲームが好きな人なら、とくに苦労することはないかと。
 「初見殺しの死んで覚えろポイント」もほどほどに用意されていますが、リスタートポイントがマメに用意されている安心の親切設計。旧世代マリオ信者からすればヌルゲーすぎること間違いなしです。

 あと、でっかい斧を使ったバトルアクションも用意されているのですが、戦闘シーンの数はかなり少なめ。
 戦闘モーションのテンポやアタリ判定が甘く、「ジャンプアクションゲームのアクセント」の域を出ていません。
 ただ、エネルギーをためてぶっ放す必殺ワザが強力だったので、まとめて倒していくのは楽しかったです。



 と、アクションゲームとしては凡ゲーなのですが、本作の魅力はゲーム部分じゃなくてビジュアルにあり。
 そう、このゲームは良い意味で「雰囲気ゲー」なんです。

 とくに注目したいのが、ステージのアートワークの美しさ。
 全体的な構図やディレクションからディテールの作り込みまで、とても良いデキです。
 ゲームそっちのけで、ステージの出来具合を眺めているだけでも楽しめました。

 ちなみに、似たタイプのゲームに「アリス:マッドネスリターンズ」があります。
 あちらもこちらもメリハリに欠けるジャンプゲーではありますが、、ぶっちゃけると「Woolfe」のほうが退屈。
 アリスのシステムを単純にしてレベルデザインをざっくりにしたモノ…と思えばいいかもしれないorz

 ただ、アリスは大手のフルプライスゲー、Woolfeはインディーの1000円ゲーなので、比べるのが無茶って気も。
 どちらにしても、アリスを「退屈」を思わずに「綺麗」と思えた人なら、本作も楽しめる素養アリな気がします。



 本作を一言でまとめると「数時間で終わる、アートワーク重視の雰囲気アクションゲーム」

 価格は980円と格安ですが、数時間程度でクリア可能で、ゲームシステムも特筆すべき点はほとんどありません。
 ゆえに純粋に「アクションゲームを楽しみたい」人にはオススメできません。
 ダメゲーではありませんが、1000円使うならもっと費用対効果の優れた使い方が見つけられると思われ。

 逆に「1000円でオンリーワンなファンタジーアートを楽しめるなら全然OK!」な人なら、ぜひチェックして欲しいところ。
 PV見て「お、おもしろそう」と思ったのなら、その期待をそのまま受け止めてくれるはずです。

 「1000円のゲーム」としてではなく「1000円のインタラクティブアート」として評価したい1本です。


 ちなみに、世間の評価は賛否両論なので、Steamで購入するときはユーザーレビューをチェックしてみるのもオススメです。
[ 2015/08/03 21:42 ] ゲームレビュー | TB(0) | CM(0)