ブリザードが、サービス展開中のMOBAタイトル『Heroes of the Storm』(HotS)の開発規模縮小と、eスポーツ大会の中止を発表したそうです。
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Blizzardが『Heroes of the Storm』の開発規模を縮小 サービス中止ではなく、あくまで規模縮小。
とはいえ、今後、大きな発展は望み薄なので、徐々にフェードアウトしていくのかな?
HotSは、LoLに対抗する形でブリザードが満を持してスタートしたMOBA。
MOBAは、もともとブリザードの『Warcraft』にルーツがあっただけに、多くのゲーマーから注目を集めていました。
後発ということで独創的な部分も多く、リリース時の評価もまずまずでしたが、LoLの壁は厚かった模様で、今回の決定となったようです。
さて、ゲームのサービス中止事態は今や珍しくはないのですが、
僕が気になったのは「eスポーツ大会も中止」という部分。
今まで、プロとしてやってた人は、いきなり職場が消えちゃうワケで大変そう。
同じMOBAとはいえ、ゲーム性がかけ離れているLoLやDOTAに鞍替えするのも難しそうだし。
基本的にeスポーツって、私企業の一コンテンツによっかかってるから「継続性」が極端に低いんですよね。
開発元のメーカーが撤退を決めると、それと同時にプロスポーツシーンも消滅。
LoLのような人気タイトルでも、メーカーがサービスを中止してしまえば、ゲーム自体がプレイ不可になってしまうので、どこか別の団体がプロシーンを引き継ぐ…なんてこともできない。
さらに、eスポーツは「競技自体の継続性」とは別に「ルールや競技内容の継続性」も低い。
たとえば「ストリートファイター」は、そこそこの頻度で新作がリリースされ、そのつど同じタイトルでも中身が別物に入れ替わっています。
LoLやハースストーンなども、パッチや新拡張セットのリリースによってゲーム内容が大きく変化することは珍しくありません。
こういう状況だと「プロ選手」としてやっていくのは、それはそれは大変なんだろうなー、と。
競技がいつなくなるか分からないのが大問題なのは当然として、パッチなどでゲーム内容が大変化したときに、うまく適応できるかどうかも不安の種。
ここまで不確定要素が多いと、職業として選択するのはなかなか厳しそうだなぁと思います。
若いうちに、数年の間だけ「趣味の延長」や「副業」として選択するのであれば許容範囲かもしれませんけど。
eスポーツはまだまだ黎明期で、構造的な問題が多くてすぐに解決するのは難しいとは思いますが、プロ選手が安心して競技に打ち込める環境が整ってくると、プレイの質も向上して、より見ごたえのある試合が増えていくんだろうなぁと思います。
つうか、そもそもプロ選手って、どうやってプロ選手になっていくんですかね?
普通のスポーツだと、子供のころからプロ目指して練習して…みたいな形だと思うんだけど、ゲームだとどうなんだろう?
子供の頃から「プロゲーマーになりたい!」って思っても、そのとき流行ってるゲームが、大人になったときも続いているとは限らないしなぁ…。