「ハースストーン」大会での政治的発言が騒動に…昔のブリザードはどこへ行ったのか… 

 ハースストーンの公式大会で、香港の選手が政治的発言をしたところ、ブリザードが「1年間の出場禁止&賞金全額没収」という厳しい対応をしたことが、ゲーム系のニュースサイトはもちろん、BBCやWall Street Journal、日経などなど、一般的な大手ニュースサイトでも報じられています。

 ざっとニュースで報じられている世間の反応をまとめると

・eスポーツの大会で政治的発言をした選手に問題がある。
・ただし、ブリザードの処罰内容も厳しすぎる。
・ブリザードは、自由主義の理念を重視せず、重要な市場である中国に忖度している。
・ブリザードボイコット運動も起こっている。

 こんな感じ。
 事実関係の詳しい解説は4gamerのコチラの記事がわかりやすかったです。

「ハースストーン」の中継で出た政治的発言と選手の処罰をめぐる出来事が議論に



 スポーツ選手の政治的な発言は、ほとんどのスポーツで咎められるものですが、処罰はそこまで重くならないことが多い。
 注意か少額の罰金で済むことがほとんどで、程度が酷いものだと数試合の出場停止もあるかな…ぐらい。 
 今回のケースだと、罰金はともかく「1年間の出場停止」は厳しすぎる印象がいなめません。
 なんというか、ブリザードの真意はわかりませんが、憶測をよぶ措置を拙速に行ったのは否定できないかなぁ…と。

 で、個人的に感じたのは、この政治的発言問題がどうこうということではなく、「ブリザード」というメーカーが、かって持っていたカリスマがなくなってしまったことへの寂寥感ですねぇ…。
 今回の事件への対応を見ていると、なんというか「普通の企業」感がすごくて、昔のブリザードが纏っていた「スペシャル感」がまるでない。

 前もちょろっと書きましたけど、僕にとって、かってのブリザードは本当に神メーカーだったんです。
 Diablo、Starcraft、Warcraft、そしてWoW…。どれも、夢中になって遊びました。
 Warcraft3とToFのデモムービーを初めて見たときの鳥肌感とか未だに覚えてます。
 台湾旅行したとき、WoWやスタクラ2を特集していたゲーム誌を、記念だからと言って買いまくったこともありました。

 ブリザードのゲームは、独創的でありながらクオリティに妥協がなくて、「いいゲームを作る」という職人魂みたいなものが伝わってくる気がしたんですよね…

 でも、いつのまにか、そういった「ブリザードへの思い入れ」みたいなものって無くなってました。
 いつ頃からなくなったのか分からないんですけど…。Activisionとの合併あたりが転機だったのかなぁ…。
 あの頃から「ゲーム好きのデベロッパー」から「利益重視のパブリッシャー」へと変貌していった気がします。

 Diablo3の失敗とか、継続課金によるビジネスモデルに色気だしたせいだもんなぁ…。
 オーバーウォッチはビジネスがゲームシステムに深く関わってこない、いいモデルだったのにw




 と、ここまで書いてニュースみてたら、ブリザードが処分を軽減したとのニュースが報じられました。

『ハースストーン』大会で政治的発言を行った選手の処分が一部軽減、賞金剥奪は撤回に

 上記の記事によると「処分は性急すぎたから、ちょっと変えるよ!」として、処分内容を下記のように変更したそうです。

・1年出禁→半年出禁
・賞金没収→お咎め無し

 いや…やっぱり重すぎじゃね。せいぜい数試合出場停止が妥当では…。
 これで欧米方面での火消しになるのかなぁ…。


[ 2019/10/12 19:24 ] ゲームいろいろ | TB(0) | CM(6)