『Metro Exodus』レビュー。ストーリーを引き立てるための「オープンワールド」という装置 

 「Xbox Game Pass」で『Metro Exodus』がプレイ可能だったので遊んでみました。
 核戦争後の世界で人として希望をもって生きる術を求める、ロシア軍人さんの活躍を描いた『Metroシリーズ』の3本目にして最終作。
 Steamでの評価が「非常に好評」なFPSアクションです。



 ………
 僕は2章の序盤でフェードアウトしました。
 理由はあとで書きますが、まずはそこまでのプレイでよかったと思うところを。

 シナリオはかなりいい感じです。
 1章しか遊んでいないので、全体像は分かりませんが、それでも雰囲気の良さは伝わってきます。
 シナリオのメリハリもあって、急展開を告げてからの「この先どうなるんだろう?」とぐいぐり引っ張っていく感じはすばらしい。
 あと、NPCたちがとてもよくしゃべるので、臨場感があって、メトロの世界にすんなりと入っていけます。

 また、ビジュアルのクオリティもとても高く、各戦争後のロシアの世界を眺めているだけでも、かなり楽しめるほどです。

 メトロシリーズは、一本道系ストーリーテリングFPSとして評価が高いらしいのですが、その理由ももっともだなぁと思えるデキでした。


 以下、途中でやめた理由。
 といっても、ゲームが悪いというよりは、単に相性の問題です。

 Steamレビューだと「オープンワールド」という言葉がでてくる本作。
 ところが、実際の仕組みは「チャプターごとにある程度自由に動き回れるフィールド内でクエストをこなしていく」というスタイル。
 基本的にはストーリーを追いかけるタイプのゲームで、横道要素がそれほどあるわけでもなく、「オープンワールドなシングルFPS」を求めて買うのはオススメしません。

 にもかかわらず、僕は「オープンワールドなFPS」が遊びたくて始めちゃったんですよね…orz

 オープンワールドな各戦争後FPSを期待して遊び始めるも、第1章は完全なレール型アドベンチャーで、決められたマップを決められたように進んでストーリーを追いかけていくスタイル。
 しかもストーリー部分は、わりと「決められた解法以外はムリ」なスタイルで、かつ、その方法が正直分かりにくい。
 想像しうるさまざまなやり方でクリアを目指そうとするも、一つの答え以外のやり方はことごとく弾かれてしまい、決められたやり方を見つけるために試行錯誤を繰り返す感じになっていました。

 この段階で少し萎えた。

 1章が終わって2章になると、ある程度オープン化して、フィールド内を自由に動き回れるんですけど、やっぱりストーリー色が強いので、キャンペーンクエスト以外を進めるおもしろみがあまりない。

 結局、本作は「ストーリーを楽しむためのRPG」という大前提のもとにデザインされていて、そこにオープンワールドっぽさやクラフト要素を付け足すことで「世界に入り込むこと」をサポートしているんだと思います。

 目的はあくまで「世界の中に入り込んで、ストーリーを体験して欲しい」ということ。
 その世界で、銃を撃ちまくってモンスター狩ったり、アイテムハントして収集癖を満たしたりといった、いわゆるオープンワールド的エンターテインメントは目指してないんです。

 なので「ストーリードリブンなRPGを楽しむ」という前提でないと本作にはハマれません。
 残念ながら、僕はそうではなかったので、なんとなくプレイしなくなってしまいました。

 ただ、お話自体は面白そうだったので、このあと気分が乗ればプレイするかも。
 実際、レビューではストーリーを絶賛する声が並んでいました。「ゲームで号泣するとは」とまで書かれていたので、かなりよくできてるんじゃないかなぁ…。
 ストーリーものは、物語により感情移入しやすいゲームという装置の性質上、話の内容に賛否が分かれがちなのに、褒めてる人が圧倒的多数っていうのは、ほんとに質がよい証拠なんだと思います。

 ただ、Game Passからあと少しで消えちゃいそうなんですよね…。それまでに再開できるかなぁ…

[ 2020/06/17 16:05 ] ゲームレビュー | TB(0) | CM(0)