前から欲しかったゼンハイザーのヘッドホン「HD25-1 II」を買ってしまいました。 僕が持っていたヘッドホンと主に使うシーンは以下の通り。 K702:メイン。ボーカル曲とかJPOPとかクラシック。あとゲームとか映画。 HFI780:打ちこみ系。エレクトロニカ。たまにゲーム。 Skullcandy Aviator:外出時。なんでも無難に聴ける。 Beats Studio:使ってない。 Beats Solo HD:外出のときたまに使う。 PortaPro:暑いとき。散歩のときとか。ロック系。 K702とHFI780のコンボがかなり強力で、使い分ければ大抵のジャンルをカバーできますが、この2つがイマイチ苦手なのが ロックとかパンク。 702も780も泥臭い系があんまり得意じゃない。 僕が持っているヤツだとポタプロとかAviatorはロックがイケる口なのですが、もうちょっとトータルでクオリティの高いヤツが欲しいなぁ…と。 で、そこを埋めるヘッドホンとして「HD25-1 II」をずーーーっと欲しいなぁと思っていたワケです。 ついに買った! これで当分新しいヘッドホンはいらない! w というわけで、レビューというか使用感レポート。 ●使用感 見た目はプラスチッキー全開。非常に安っぽい。デザイン性は最低レベルw 作りも大ざっぱかつ丁寧さに欠けていて、ちょっと雑に扱うとすぐ壊れそうで怖いw 実際、大型店舗の試聴器は断線してたりイヤー部分が折れてたりと、故障率が高い気がします。 見た感じ、とても2万オーバーの品とは思えないww HD25-1は、ジャンル的にはDJホンなのでサイズはコンパクト。 耳部分を回転させることが可能ですが、全体をたたむことはできません。 頑丈さに不安があるためカバンに突っこむのも抵抗があり、「ポータブルユース向けヘッドホン」と比べると、かなり持ち運びしづらいです。 外で使うことを考えた場合、遮音性は高め。密閉型なので音漏れの心配も低め。ただし持ち運びや取り回しに難あり。 トータルで考えると「外でも不便なく使えるが、アウトドアユースに最適とは言い難い」といったところ。 快適性については、ネットでは「側圧が強い」「装着感が悪くて長時間使うのは辛い」という意見が多い野ですが、個人的にはとくに問題ありませんでした。 買ってすぐにティッシュでアームを広げちゃったせいか、側圧のキツさも感じません。イヤーの接触感も気にならず、耳が痛くなることもないです。 ●音質 買う前にくさるほど視聴していたので、だいたいイメージはつかめていましたが、実際に使ってみても期待を裏切らないデキでした。 僕がHD25に惚れたのは「圧力のある低音」と「全域にわたってクリア」という2点を両立していたため。 基本的に低音重視系のヘッドホンはどうしても音が篭もるというか、野太くなる分シャープさに欠けやすくなるのですが、HD25は低音の迫力を十二分に出しつつも、中高音も綺麗に出してくれます。 クリアな音が好きで、重低音系の籠もり感が苦手な僕にとって、まさに理想の低音系ドンシャリヘッドホン。 中でもギターやベースといった弦楽器の生音感が素晴らしい。 さらに、低音がしっかり鳴ってそれでいてキレも良いので、ノリの良さもなかなかのものです。 実際に聴いてみると、ロック系との相性は抜群です。 702や780でロックを聴くと、低音の圧が低いせいか、どうしても上品な音作りになってしまうんですが、HD25は迫力ある音でぐいぐいと押しこんでくる感じです。 ロックをエロく聴きたい時にピッタリでしょう! と、褒めまくりましたが、苦手なところもけっこうハッキリしてまして…。 まず、低音の圧力が高いので、繊細な曲でも図太くなってしまいます。しっとり系女性ボーカルなんかの場合、声自体は綺麗に聞こえるんですが、低音強調な演奏とのギャップに戸惑いがち。 低音が強い分、バランス的に中高音がやや弱くなり、映画とかゲームだとセリフ部分で違和感を感じます。 金管楽器系は不得意ではないですが、780と比べると突き抜けるような爽快感で劣ります。 あと、クラシックは音の広がりやヌケが物足りない&鮮やかさに欠ける印象。オーケストラ系は得意ではなさそう。 ヴァイオリン曲なんかは意外とイケちゃうのですが、あくまで「ヴァイオリンを綺麗に鳴らしている」だけであって、クラシックならではの壮大さや繊細さはちょっと欠けるかなーと。 クラシック聴くならK702が圧倒的におすすめです。 HD25-1 IIは、かなり個性のあるヘッドホンなので、合う曲合わない曲がハッキリ分かれます。 基本性能が高いので、合わない曲でもダメってワケじゃないんですが、例えばHD598やK702みたいな「どれを聴いても問題ナシ」って感じではない。 オールマイティな1本を求めている人には向いていませんが、とにかくロックを気持ちよく聴きたい! 他はどうでもいいorそこそこ聴ければ十分! というのであれば、かなり有力なヘッドホンだと思います。  ゼンハイザー 密閉型ヘッドホン HD25-1 II 【オマケ:HD25シリーズについて】 なおHD25には兄弟機がいくつか存在します。 HD25 SPII 1.4万 HD25-1 II 2.3万 HD25 Amperior 2.5万 HD25 ALUMINIUM 3.5万 SPIIは廉価版。 Amperiorはポータブル向け。ハウジングがアルミになっていて、音もけっこう違うらしい。 ALMINIUMは、HD25のハウジングをアルミにしたもの。基本設計は25-1IIと同じだけど、ハウジング部分の違いによる音の差があるらしい。 SPとAmpは別物、ALUMIはマイナーチェンジ版ってところでしょうか。 購入にあたって一応両方試聴しましたが、たしかに違いはあるものの優劣といえるようなものではなく、また1万の価格差に見合ったモノとも思えなかったので、25-1 IIを選びました。 ただ、ネットだとALUMIの方が音が良いという人もいるので、購入の際は可能なら聴き比べてみるとよいかと思います。  ゼンハイザー 密閉型オンイヤーヘッドホン HD25 ALUMINIUM  ゼンハイザー AMPERIOR 密閉型ヘッドホン シルバー AMPERIOR Silver  ゼンハイザー 密閉型ヘッドホン HD25SPII
ヘッドホンレビューです。 今回取り上げるのは、Skull Candy(スカルキャンディ)のAviatorです。 リモコン付きケーブル採用の、コンパクトなアウトドアモデルで、現在の僕の外出時ファーストチョイスヘッドホンとなっております。 ちなみに2番はHFI780で3番はBeats Solo HD。 スカルキャンディは日本ではあまりなじみのなかったメーカーですが、アメリカではBeatsに続くトップメーカー。徐々に日本市場にも力を入れ始めたようで、最近ではビックやヨドバシといった大手家電量販店はもちろん、TSUTAYAなどでも見かけるようになってきました。 Beats同様、ファッション性にも拘っているメーカーですが、Beatsよりもカジュアルな感じです。
ヘッドホンというと、やはり「音」に注目したくなりますが、外出用の場合は、それと同じくらい「見た目」と「使いやすさ」も重要になってくると思うんです。 ただ、2万円までのアウトドア用ヘッドホンで、音・見た目・使いやすさを兼ね備えた商品って、実はあまりない。 たとえばHFI780は音はいいですが、ケーブル固くて取り回しにくいし、リモコン無しリケーブル不可だから使いずらい。 ゼンハイザーのHD25あたりも音は素晴らしいですが、あのプラスチッキーな安物感全開のデザインは、ファッションアイテムとして見ると大きく減点せざるを得ません。 BeatsのSOLOとStudioは見た目は良いし、リモコン対応で便利なのですが、音質が同価格帯のヘッドホンと比べるとやや劣る印象です。 その点、Aviatorは音質、見た目、使いやさのすべてが良い感じにまとまっています。
まず音質。 音の傾向は、ざっくりいうと、クリア系のドンシャリ低音強調型。 シャープな感じの音作りでありながら、低音がしっかりと聞こえている感じです。 スカルキャンディはヒップホップなイメージがあるため、音も「ボボボと響き渡る重低音型」を想像しがちですが、そんなことはまったくありません。ライバル機であるBeatsのSOLOが、音の輪郭がややぼやけ気味なのとはとの大きな違いです。 もしかしたら、MDR-1Rあたりより、音のキレはいいかもしんない。 それでいて低音の量も十分なので、迫力やノリの良さも十分です。 ただ、ちょっと低音と中高音のバランスが悪いのか、聞いていて妙に人工的というか「作った音」という印象を受けることがあります。人によっては気持ち悪い音作りかもしれません。 トータルで見ると、正直、同価格帯のヘッドホンと比べて、抜群に良い! というほどではありませんが、ドンシャリ型ヘッドホンとして十分なクオリティだと思います。
つぎに見た目ですが、これがかなり良い。 「Aviator」とは英語で「飛行士」という意味なのですが、このデザインは飛行機乗りの耳当てからインスパイアされたもの。 ちょっとレトロな感じを漂わせながらも、シンプルにまとまったデザインはオリジナリティ抜群で、持っている人の満足感をがっつりそそってくれます。 ちなみにカラバリも豊富で、白黒の他に、青とか赤とかゴールドとか。 僕は無難に白を選びましたが、アンティーク感ばっちりなゴールドあたりもかなり捨てがたい。これ付けてたらスチームパンク気分を満喫できそうです。 あと、スカルキャンディのトレードマークである、ワンポイントのドクロマークも小洒落てていい感じ。 Beatsの「b」のブランドパワーもなかなかだと思うんですが、最近かなり増えてきたせいで、レアリティが減ってきた気がするんですわ。 その点、スカルのドクロは、存在感バッチリでありながらも、まだまだ知名度が低いので、「誰か気づいてくれないかなー(チラッ)」&「これ知ってる俺スゲー!」感に浸れます。
最後に「使いやすさ」ですが、アウトドアヘッドフォンでポイントとなるのは、持ち運び易さとリモコンの有無、そして遮音性と音漏れの4つがが大きなポイントとなります。 Aviatorはオーバーイヤー型としては小さい方ですが、さらに3つ折できるので、非常にコンパクト。さらに専用のポーチも付属しているので可搬性はかなり高いです。 ケーブルはiPhone対応リモコン付きで、リケーブルも可能と、リモコンまわりも言うことなし。 遮音性は低いというほどではありませんが、高くもないです。人ごみや電車だと、外の音が普通に聞こえてくるレベル。 音漏れは、ざっくりと確認した感じでは、それほど漏れてはいないようでした。 Aviatorの日本での販売価格はだいたい2万円前後。 音質だけで見ると、2万だせばもっといいヤツが買える気がしますが、トータルバランスという意味では、まずまずのコスパかと。 同価格帯のアウトドアユースなヘッドホンは、BeatsのSolo、ゼンハイザーのMomentum on EARあたりだと思いますが、(SOULとかMONSTERは聴いてないので分からん…)Aviatorはそれらに勝るとも劣らないクオリティだと思います。 東京のeイヤホンやビックカメラあたりでは視聴もできるので、興味がある方は足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。
BeatsがAppleに買収されました。 日本にいるとBeatsって「知る人ぞ知る」ってレベルですが、アメリカではヘッドホンのトップシェアブランド。 僕らが考える以上にインパクトがある買収劇なのかもしれません。 ただ、Beatsって製品のクオリティよりは、ブランドイメージでのし上がってきた会社なわけで、そこを巨額で買収して、果たして効果があるのかな…って気はします。 ぶっちゃけAppleブランドでヘッドホン出してもいけちゃうような気も…。 まぁAppleとしては、Beatsのブランド力だけでなく、そのブランドを作り上げたノウハウが欲しかったのかもしれませんが。 で、以前にBeatsの主力商品である 「Studio」をレビューしたのですが、昨年、大幅なモデルチェンジをおこない、すっかり別のヘッドホンとなっています。 僕は新型は持っていないのですが、そこそこ聞いてはみたので、初代と比べながら簡単にレビューしてみます。 【音】 初代は思いっきり重低音に振った、かなりクセのある音作りでした。 慣れてない人が聞くと「2万でこの音とかありえねー」と言われることもありましたが、しばらく聞いているとクセになって、他のヘッドホンだと物足りなくなるのも事実だったり。それぐらい強烈な個性があるヘッドホンでした。 そんな初代に対し、現行モデルはクセを抑えた作りになっています。 具体的には、低音の量を減らして、高音もある程度しっかり聞こえるようにしています。 もちろんBeatsらしい低音サウンドではあるのですが、「それだけ」のヘッドホンではなくなりました。 一般的には「聴きやすくなった」と言って間違いないと思います。旧型の低音の圧力が好きだった人には物足りない面があるかもしれませんが…。 Beatsの主力イヤホンである「Tour」も似たようなモデルチェンジの仕方でしたし、Beatsもある程度「大衆受け」する音作りにちょっとづつシフトしているのかもしれません。 あと、高音とか低音うんぬんを抜きにして、音そのものの明瞭さというかツブの細かさみたいなものが、旧モデルよりかなり向上している印象です。 旧型と比べると「音は進化している」と言って良さそうです。 音作りの方向性が少々変化したので「昔の重低音型のほうが好み」というケースはあるかもしれませんが。 【ノイズキャンセル】 旧モデルのノイズキャンセルは正直「ついているかどうか分からない」というレベルでしたが、新型のノイキャンはかなり実用的なレベルにはなっています。 ただ、「ノイズキャンセル目的で買う」というほどでもないです。 「Beatsの音を聞きながら、ノイズもキャンセルしてくれる」という位置づけでしょう。 ノイキャンを重視するなら、BOSEとかSONYがいいと思います。 【デザイン】 ここは好みの問題が大きいので、「見て比べてください」ってことなのでしょうが…個人的には新型のデザインは好きじゃないw 未来感を出したかったのか、流線的で先鋭的なデザインなんですが、妙にプラスチッキーな感じで安っぽいというかなんというか…。 なんていうか「おもちゃ」っぽいんです。 2万もするんですから、もう少し高級感がにじみ出てくれると嬉しいかなぁ…。 ---------------------------------------------- 現行のStudioを旧モデルと比べると、音のクオリティは間違いなく良くなっていて、ヘッドホンとして順当な進化を遂げています。 いっぽうで、音質だけで評価したら、AKGやゼンハイザーなど、他メーカーの3万円クラスのヘッドホンには及ばないかもしれません。正直なところ「音の良さ」だけを求めるのであれば、僕は「Beats Studio」をおすすめしません。Beatsがダメということではありませんが、他にもっと良いモノが見つかるはず。 しかし、Beatsのヘッドホンは音質だけで評価すべきではありません。 スタイリッシュなデザインや強烈なブランドイメージによって醸し出される、独特の「持つ喜び」は他のヘッドホンとは一線を画しているといえるでしょう。 あの「b」のマークが放つ強烈なブランド力に強く惹かれるのであれば、新型「Beats Studio」は買って損はないと思います。 beats by dr.dre (2013-09-26)
急に「外で聴くとき用のヘッドホン」が欲しくなりました。 今は、外でヘッドホンを使うときはSkullCandyのAviatorがメインで、たまに気が向くとBeatsのSolo HDを使っているのですが、もうちょっと違う感じのが欲しいなぁ…と。 で、いろいろ物色したみたので、軽くまとめてみます。 僕がアウトドア用としてヘッドホンに求めるのは以下のポイントとなります。 1:遮音性・音漏れ これが最も重要です。 僕はそれほど大音量で聴くわけではないのですが、電車などで使うことを考えると音漏れ性能は高いにこしたことはありません。 というわけで、構造は密閉型一択。開放型を電車で使うとか完全NGです。 音は開放の方が好きなんですけどね… また、密閉といっても遮音性はピンキリで、中には開放並にハデに音漏れするヘッドホンもあるのが悩ましいところ。 音漏れについては自分一人だとなかなかチェックできないこともあり、ネットでの評価などを参考にしています。 2:コンパクトさ・携帯性&デザイン 以前、密閉であることだけ気にして買ったら、実はやたらデカいサイズで、持ち歩きが猛烈に不便だったことがありました。いつも首に引っかけているワケにもいかないので、いざというときはカバンの中にしまえる程度の携帯性は欲しいところ。最悪でも、カバンの肩紐に引っかけてうるさくない程度ではあって欲しい。AKGのK550あたりはデカすぎて、外で使うのは躊躇います…。 また、見た目的にも、あまりデカすぎるとファッション的にアンバランスになりがち。ある程度コンパクトな方がコーディネイトしやすいと思います。 あと、外で付けるのですからデザインも大事なファクターです。 見た目が良ければ付けて出かけるのが楽しくなって愛着もわきやすいはず。音重視で選ぶとしても、見た目が酷いモノ…つまり人前で着用するのがはばかられるデザインのものは、外用には向きません。 3:ケーブル 外で使う場合、ケーブルもかなり重要です。 まずは取り回しの良さが求められます。 長さが3mとか5mあるとジャマすぎです。TVや映画視聴をターゲットにしたホームユース系だと長いケーブルは珍しくないです。 つぎに形状ですが、カールコードはかさばってジャマ。また太くて硬いものは扱いにくいだけでなく、どこかに引っ掛かって思わぬ事故を引き起こしかねません。電車下りるときに人のカバンに引っ掛かるとか。基本的に「柔らかくて、自然と体に密着するモノ」がオススメです。 僕が持っているHFI780が「固いケーブル」の機種でして、それのせいで外で使いにくいんです… またリモコンはあった方が便利。 音質を追求するとリモコンとかジャマな気もしますが、電車の中で手元で選曲やボリュームコントロールできるのは見逃せないアドバンテージです。 リモコンがなくても「リケーブルできるヘッドホン」、つまりケーブルを付け替えられるものであれば、自分でリモコン付きケーブルを用意すればOKです。まぁケーブル代が余分にかかりますが…。 なお、リケーブルできるものでもAKGなんかは一般的でないコネクタを使っていたりするので注意が必要です。 で、ここまで書いて、これらの条件を満たすのって、ヘッドホンよりイヤホンなんですよねw カナル型なら音漏れ性能や遮音性は最高級、ヘッドホンと比べれば圧倒的にコンパクトで携帯性も雲泥の差。ケーブル回りの使い勝手も上々なことがほとんどです。 というわけで、「ヘッドホンの音の方が好き」とか「かぶり物して外に行きたい」といった拘りがなければ、外で使うのはイヤホンの方がいいと思いますww 僕はヘッドホンの音が好きなので、かぶり物して外に行きますけどね! 【1万円以下のヘッドホン】 さて、もともとは1万~2万程度で考えていたのですが、どうせならブログの記事向けに「1万以下のものも考えてみようかな」と思ったり。 で、ビックカメラで大量に視聴しまくったのですが… 2万円クラスと比べると差がありすぎる という結果に…。 まぁ値段が倍以上違うので当然といえば当然なんですが、普段使っているものと比べて明らかに劣っているので、なかなか真剣に評価するのが難しい… というワケで個人的には「どうせ買うなら1.5万以上出して、もうちょっと良いヤツを選ぶ」のをオススメしますw とはいえ、それだけだとあんまりなので「自分で1万円以下の予算でで誰かにヘッドホンをプレゼントするならどれを選ぶか?」という条件で3つほど選んでみました。 なお、3つともリケーブル不可&リモコン無しです。この価格帯でリモコン対応のモデルはほとんど無いですorz (と、思ったら618DJはリモコンモデルがあったので加筆)
先日4gamerでRazerのサラウンド出力ドライバの記事を読んだので、さっそくインストールしてみました。 ・ 2013年12月まで無料。ヘッドセット&ヘッドフォン派のPCゲーマーは今すぐ導入が吉だ・ Razor Surround公式 4gamerの記事が導入方法から仕組み的なものまで、めちゃめちゃ詳しいので、そっちだけ読んで入れれば正直問題無しw でも、せっかくなんで、少し記事的なものを追記してみます。 ソフトウェアインストールにェア処理による、バーチャルヘッドホンというと、ドルビーのドルビーヘッドホンやドルビーホームシアター、クリエイティブのTHX TruStudioとかCMSS3Dあたりが思い浮かびますが、あの辺は基本的に「ハードウェアのバンドル製品」といった色合いが強く、それ単体での運用は困難でした。 しかし、Razer Surroundのサラウンドシステムは音源やヘッドホンを選ばず、どんなサウンドカード、サウンドユニット、そしてヘッドホンでも運用可能となっています。これは地味に大きなメリットだと思います。極論すればオーディオ系のウン万するDACと、ウン万するヘッドホンで、ゲーム用のバーチャル3Dが楽しめるワケですから。 とはいえ、ソフトウェア処理のバーチャルサラウンドは、実は効果のほどはそこそこなことが多かったりします。 僕も、今までいろいろ試してみたんですが、ぶっちゃけるとリアルなマルチスピーカーによるサラウンドには遠く及ばないんですよね…。まぁバーチャルなんだから当然ですが…。 ある程度の定位はありますし、システム導入がムダではないのは確かです。実際、最初は「スゲー」と思うんです。でも慣れてくると、どうしても真後ろとか微妙な違和感がでるし、あと上下の定位がバーチャル系は得意じゃない。 では、このRazer Surroundのシステムはどうかと言うと… かなりイイです! 少なくとも僕が今まで試したクリエティブやドルビーのものよりは、ずっと音の方向が分かりやすいうえに、それが「自然」に聞こえます。 音がする方向を向くと、確かにそこに何かあることがほとんど。 さらに「なんとなく右側が賑やか」とか「なんとなくあっちの方に敵がいそう」といった、かなりうすらぼんやりな判別も可能でした。たぶん距離感…遠くで音がしている…のが分かるから「なんとなく」って判断ができるんじゃないかな。 一番分かりやすかったのは、ゲーム内における音源…たとえば滝とか…のそばで360度回転したときに、いままでのバーチャルヘッドホンだと、右から左に行くときに、音が綺麗に切り替わるのが分かったんです。 右でしか聞こえなかった水の音が、突然左でしか聞こえなくなる。 でも実際はそんなことないですよね。右で大きく聞こえているモノが、左でも少しは聞こえるはず。そしてそれがだんだんと移っていくはずなんです。 Razor Surroundも、そこが完璧にナチュラルとまではいかないんですが、少なくとも違和感を感じまくるほどではない。というかむしろ普通に聞いている分には気づかないレベルです。 あと、全体的に音に厚みがまして、雷雨や地響きなどの環境音の凄みがかなり増しました。これは3Dのせいなのか音響補正によるものなのかは、ちょっと分かりませんが…(Razor Surroundには音響補正やイコライザー機能も付いています)。 ちなみに、Razer Surroundはヘッドホンごとに定位の微調整ができるのも大きな特徴。 僕はK702とHFI780でそれぞれ試してみたところ、それぞれで微妙な定位の違いがあったのですが、そのズレをあっさり調整できました。 つまり、人それぞれの環境や聞こえ方の違いを、簡単に吸収できるワケで、聞く人にぴったりの高精度な音の定位を再現してくれると言えそうです。 一応、無料で利用できるんで、ヘッドホンつけて3Dゲームやってる人は、試すだけ試した方がいいと思います。 FPSやってる人は当然として、SkyrimとかDiablo3とかFF14あたりもサラウンド対応ですから、その手のゲームが好きな人も、入れておいて損はないかと思います。 「一応無料」って書いたのは、これフリーというワケじゃなくて、厳密にはチャリティーものです。 ダウンロード時にその辺のことが表示されるので、目を通しておくのがよろしいかと思います。
ヘッドホンアンプが付録のDigiFi10号が届きました。 お値段3300円。本がオマケって感じですね。 ステレオサウンド (2013-05-28) 売り上げランキング: 989
こちらのヘッドホンアンプはDAC内蔵、USB接続でWindows/Macで使用可能というもの。 電源はUSBバスパワー使用、出力はステレオミニとRCAの2系統。入力はありません。 各種プレーヤーから入力できないという特性上、ヘッドホンアンプというよりはUSB DACと言った方が良いと思います。 で、使った感想を。 ヘッドホンはポタプロ、K702、HFI780、Skullcandy Aviatorあたりを使いました。 最初に感じたのはホワイトノイズの大きさ。 能率の低いK702では聞こえませんでしたが、HFI780やポタプロでは、無音時はかなりノイジーで、けっこう気になりました。 あまりにも気になったので、ヘッドホン端子使うのやめて、RCAから変換コネクタかまして繋げたところホワイトノイズは無事消失。 ちなみに、音量もヘッドホン端子の方がRCAより大きいです。 能率低いヘッドホンでも行けるように、大きめに取ったらホワイトノイズでちゃった…ってところでしょうか。 肝心の音質ですが、普段使っているCreativeの「Sound Blaster X-Fi Surround 5.1 Pro」と比べたところ、 だいたい似たようなレベル ぱっと聞いた感じ、違いがあるのはなんとなく分かりますが、優劣を感じるほどではなかったです。 X-Fiと比べると、低音高音の存在感が強めなドンシャリ傾向かな~と思います。とくにポタプロ付けたときは、かなり低音がズンズンきました。 機能面で気になったのは、ビット深度が16bitのみで、24bitには非対応なこと。 なおサンプルレートも32000Hz、44100hz、48000Hzの3種類で、96000Hzには非対応。 CDとか圧縮音源聞く分には問題ないですが、ハイレゾ音源使っている人には厳しいかと。まぁハイレゾ使う人は、もっといいアンプ持ってそうな気がしますが。 -------------------------------------------------------------- トータルで考えると、このクオリティのUSB/DACが3300円で手に入るなら、なかなかお買い得。 M/B内蔵のサウンドチップの代替としてなら、十分すぎるほどにお釣りがきますし、すでにサウンドユニットを持っている場合でも、この価格でアンプを使い分けできるのは悪くないです。 ただ、ぶっちゃけX-Fi 5.1 Proが5500円で買えちゃうんで、「どっちか選べ」って言われれば、僕ならX-Fi選ぶかなぁw 音質レベルは同じぐらいだけど、あっちは光デジタル出力があるし、バーチャルサラウンド機能やDolby Digital Live対応など、機能面でかなり充実してます。 まぁ、価格的には5.1 Proよりは、同じSBシリーズのGo! Pro(実売3500円ぐらい)と競合するので、あちらと比較するのがフェアなんでしょう。 ともあれ「ヘッドホンアンプってどんなものなのかな?」と気になっている方が、お試しで使ってみるには悪くなさそうです。 クリエイティブ・メディア (2010-12-02) 売り上げランキング: 1,155
クリエイティブ・メディア (2010-11-20) 売り上げランキング: 137
2ヶ月ほど前にHFI780を購入しました。 ヤフオクで。 落札価格8500円。安かったw で、けっこう長い間使っているので簡単なレビューでも。 HFI780というと「個性派ヘッドホン」として知る人ぞ知る機種です。その特徴は… ・クリアな音をカチカチとキッチリ鳴らす。音の分離がかなり良い。 ・密閉型にしては音が篭もらないし、定位感も高い。
といったところ。 実際に聴いてみると、本当に「硬い音」というのがピッタリきます。SONYあたりのヘッドホンを聞いてから、780を聞くと空気感のあまりの違いに驚くほど。 で、その「硬さ」は最大のメリットであると同時に、最大の弱点でもあります。 硬い音がキチっとはまる曲、打ち込み主体のアニソンとかトランス、エレクトロニカなんかだと、音の出の良さがすごく気持ちイイ。 ボカロ系の曲も、シャキシャキ感がミクさんの声とよくマッチします。 一方で、アナログ的な良さを出すのは苦手で、例えばロックでエロさを出すのは壊滅的に苦手。バラード系もカチカチしすぎでしっくりきません。 音の傾向はいわゆる「ドンシャリ」…なのかな? 高音は確かにシャリついてます。シンバルの音なんかは透き通っててすごくキレイ。スパーンと鳴ります。 ただ、少々やりすぎなきらいもあり、他のヘッドホンでは平気なソースでも、780だと刺さりそうorもはや刺さってることも。 低音はドンドンしてますけど、いわゆる低音強調ヘッドホンの「ボワーン」って音じゃなくて、輪郭のハッキリした低音をズドンと慣らしきる方向。 強いて言うなら、重低音に比べると中低音がちょっと足りない気もしますが…、まぁ気にするほどじゃないです。 あと、曲によってボーカルが引っ込んでいるような印象を受けます。HFI780だけ聴いていればそこまで気になりませんが、他のヘッドホンと比べると地味というか聞こえづらいというか…。 まぁこの辺は定位とも関係してくるところなので、一概にダメってワケではないでしょうが、ボーカルをガッツリ聴きたい…なんて人は注意が必要かもしれません。 良くも悪くも無機質で「スッキリとクールな音」。「清々しい」とも言えますね。 アニソンとかアイドル系の歌を、ノリよく元気に聴くのにはピッタリです。ボーカルの遠さも演奏の元気の良さで帳消しになるかと。 反面、かわいさやポップさはあまり感じられません。 あとしっとりしたバラードもちょっと物足りないかも。透き通るような演奏だとキレイに鳴らすけど、声の情感がちょっと足りないかなぁ…。 なかなか気むずかしいヘッドホンですw 以下、音以外のことをまとめて。 まず定位について。 HFI780には「S-Logic」という、サラウンド感を向上させる仕組みが搭載されています。 これの効果は個人差が大きいようで、ネットでは「すごく良い」という人と「あまり分からない」という人がいる模様。 僕は、他のヘッドホンよりは定位が良いと思いましたが、一発で鳴っている場所が分かるほどではなかったです。 装着感は良くは無いです。 最悪ではないですが、MDR-1とかHD598などの装着感が良い機種と比べると雲泥の差です。 まず側圧が強めで、長時間付けてると締め付け感が気になる。 頭頂部に出っ張りがあり、これのせいか長時間装着で痛くなることが。 さらにイヤーパッドが合皮なのですが、これが堅めで触り心地がよろしくない。さらに僕はメガネ着用なのですが、メガネと革がこすれるたびに「キュッキュッ」というかなり耳障りな音がします。メガネを髪で覆うなどすれば防げますが、パッドの材質はもう少し何とかして欲しい。まぁ780のパッドは簡単に交換できるので、自作しちゃっても良いかもしれません。 音漏れと遮音性は良い方。よっぽど大音量じゃなきゃ混んでる電車でも大丈夫かと。 他に気になったのは「ハウジングの傷つきやすさ」。 780はハウジングがヘアライン仕上げの銀プラスチックなんですが、とにかく簡単に傷が付く。 ちょっと硬いモノにぶつけるのはもちろん、首からぶら下げているときに、アウターのファスナーにぶつかった程度で傷つきます。 最初、それに気づかなくて、首掛けしてたら数カ所傷ついちゃっいましたよorz まぁもう諦めて傷上等で使ってますが、そういうのが気になる人は要注意です。 せっかくなのでゲーム用途についても軽く。 スペック的には、ゲームとの相性は良いと思います。 定位が良く、音の聞こえる方向が分かりやすいことにくわえ、音の出方がシャープということも手伝って、ゲームや映画などの環境音の迫力・聴きやすさはなかなかのものでした。 ただ装着感がよろしくないので、長時間プレイだと痛くなってくるのが辛いところです。あと密閉型なので蒸れます。 僕は音の良さが気に入ってるので、PCでゲームするときは基本780、快適さを求めるときはK702にしています。 つぎに、「780と似ている」と言われるULTRASONEの「DJ1PRO」との比較を。 DJ1PROはAVICでちょっと視聴しただけの印象だと、1PROの方が音がまろやかというか、780ほどカチカチしてない。 僕はよりとがった感じで聴きたい+1PROはデザインが苦手なので780を選びましたが、冷たすぎるのもちょっと…なんて人はPROも悪くないと思います。 ------------------------------------------------------------ 全般的に、同価格帯の中では個性的な音をキレイに鳴らしてくれるヘッドホンで、コストパフォーマンスは凄くいいです。 ただ、かなりクセがあるのも否定できません。 基本性能が高いので、これ1本ですべて済ますこともできますが、それよりは使い分け前提で持っておくと、より満足感があがりそう。 以前紹介したポタプロなんかがあると、うまく補完しあえるんじゃないかなー ちなみに、都内だと秋葉原のeイヤホンでHFI780とDJ1PRO、新宿西口のビックカメラでHFI780、中野のフジヤAVICでDJ1PROを視聴できました。(PROは標準プラグなので変換プラグ持参すると便利) (なお、僕のケースでは、視聴時と使用後で音の印象がけっこう違うんような…。使っていると音の硬さがやや取れて、全体的におとなしくなった気がします。ぶっちゃけ前の方が良かったww もしかしたら、これがエージング効果とかいうヤツなのかもしれません。聞き比べたワケじゃないんで分かりませんが。)
知り合いのBeats好きが、「Beats by dr.dre」の「Exective」と「SOLO HD」を貸してくれたので、まとめてレビューをしてみます。 ----------------------------------------------------------------- ・Beats Exective 日本では基本未発売(英語版販売のApple Storeとか平行輸入で買える)のノイズキャンセリングヘッドホン。お値段300$。 まず見た目から。 シルバー一色という、Beatsでは珍しい売り方をしています。デザインもやや渋い感じで、いつものBeatsよりシックで大人向けな感じ。 スタイリッシュではありますが、それほど尖った感じはなく、Beatsっぽさを求める人からすると、少々物足りないかもしれません。「Beatsは好きだけど、俺にはちょっとハデすぎだわ…」なんて人に良さげ。 装着感はまずまず。側圧はやや強めですが酷いというほどではないです。映画やゲームで長時間装用は厳しそうかなぁ…。ただ、Studioよりは矯正しやすそうなんで、ティッシュ挟んどけばイケるかもしれませんw イヤーパッドはかなりソフトなレザーになっていて、肌触りが気持ちいいです。 ちょっと気になったのは、全体的にサイズがやや小ぶりなのと、イヤーカップが大きくはないので、耳にそれなりに当たる事。 僕はアタマが大きく耳が小さいので、サイズの方は普通の人なら平気だと思いますが、耳の方はすっぽり覆うものを望む人には向いていないかもしれません。 音漏れはStudioよりはマシですが普通に漏れます。満員電車で使うのは厳しいかなぁ…。 折りたたみ可能、キャリングケースも付属していて、このサイズのヘッドホンとしては、携帯性は高いです。 とくに折りたたみ機構がよく考えられていて、「厚みがあるが小さく固まる」と「薄いけどその分かさばる」という2方式が可能。ビジネスシーンなら薄さ重視、旅行などではコンパクトさ重視と、使い分けが可能なのは便利そうでした。 サウンド面のスペックでは、ノイズキャンセル搭載というのが最大の特徴。いわゆるStudio路線ですね。 Studioと比べると、ノイキャンの性能は良くなっています(というかStudioのノイキャンが酷いんですがw)。 とはいえ、BOSEとかSONYほどではありませんので、騒音遮断目的で買うのはヤメた方がいいです。 音はStudioよりずっとイイ。 Studioは正直、全体的にボヤっとした感じで、低音はともかく中高音のキレイさに欠けるところがあったのですが、このExectiveはクリアさが大幅にアップしています。ちょっと聞いただけで違いが分かるレベル。 中高音の聞こえが良くなった分、低音の主張がややおとなしくなった気もしますが、多分、音の出方自体はそんなに変わってないんじゃないかなぁ…。 残念なのはノイズキャンセルのホワイトノイズがけっこう大きいこと。 演奏抑えめのボーカル曲とかクラシックなんかだと、サーって音が気になっちゃいます。 Studio同様、ノイキャンをオフにできないという電池必須仕様なので、このノイズは消しようがないのが非常に残念。Studioでも思ったけど、ココははなんとかしてくれないかなぁ…。 まぁノリの良い曲をそれなりの音量で聞けば、ノイズは埋もれてしまうので、Beatsのコンセプトからすれば、大きな問題ではないのかもしれません。 Studioと比べると、音はExectiveの方が良いので、あとはデザイン部分をどう評価するか次第だと思います。 個人的にはBeatsを買うなら、地味なExectiveよりは、Studioの青とかパープルあたりの見た目鮮やかなモデルを選ぶかなw もしくはあと1万頑張ってPROのレッド/ブラック買う。 ----------------------------------------------------------------- ・Beats SOLO HD こちらは小ぶりな耳乗せタイプのヘッドホン。お値段2万円ぐらい。 ポータブルユースを意識したモデルで、高遮音・音漏れ防止にくわえ、折りたたみ機構も付いています。リモコン付きのケーブルも付属しているのも便利。 カラーバリエーションも豊富だし、デザインもコンパクトながらも個性十分な感じなので、お出かけのときに「見せるヘッドホン」として楽しみたい感じ。 反面、音は2万円のヘッドホンとして考えると、あんまりよろしくないです。 基本的にBeatsらしい低音強調モデルなんですが、全体的に音がボワっとしています。まぁよく言えば聴き疲れしないんで、通勤で聞き流すのにはちょうどいいかもしれませんが。 あまりヘッドホンに興味がない身内にポタプロとコレを聞き比べさせたところ、迷い無くポタプロを選んでましたw 個人的に、2万円出して買うかと言われれば「買わない」と答えますが、一方でファッションアイテムとしての存在感は素晴らしいです。 彼女とかにプレゼントするにはイイんじゃないかなw あくまで「2万円のヘッドホン」としては微妙だけど、音が酷いというワケじゃないんで。1万円以下のオシャレ系ヘッドホンよりは、よっぽどイイ音だしてます。 beats by dr.dre 売り上げランキング: 25,949
最近ヘッドホンにはまっているしーたーです。こんばんは。 Beats Studio、AKG-K702と進み、今はULTRASONE HFI780が欲しくてしょうがないワケですが、先日ビックにいって適当に視聴していたところ「そういえば安いのはあんまり聴いた事がないなー」と思い、1万以下のヘッドホンを物色開始。 そこで目についたのがアノ名機「ポルタプロ」です  正式名称「PORTA PRO」、通称ポタプロです。 発売されたのは今から30年も前の1984年というクラシック機なのですが、その音質には高い評価が集まっていて、いまだに「安いヘッドホンが欲しいんだけど」「ポタプロ買っとけ」というやりとりが聞こえてくるほど。 発売当時は1万円したのですが、昨年4月に価格改定が行われオープン価格となり、3000円ほどで買えるようになりました。 で、聴いたみたところ、この音が素晴らしい! 速攻購入したので、さっくりレビューしてみます。 ---------------------------------------------------------- ポタプロの特徴を一言で言うなら低音の出し方。 リズムがドゥンドゥンと気持ちよく前に出てきていて、初めて聴いたときは「うひょ、ここまで低音強くしちゃうのw」と笑っちゃうほど。 ぶっちゃけ、原音再生性とかガン無視です。 ここまで低音を前に出すと、安いヘッドホンだと中高音が盛大に篭もったりボヤけたりしがちなのですが、ポタプロの場合「ダメな中高音」になるちょっと手前でバランスが取れている感じです。 で、これで音楽を聴くと、とにかくノリが良くなるのが気持ちイイ。 「ノリが良い音ってなんだよ?w」と言われると返事に困るのですが、実際そうなんだから仕方ないw 例えばテンポが早いアイドルソングとかアニソンをポタプロで聴くとあら不思議、それまで聴いていたのとはガラっと変わった雰囲気になって、思わずニヤリとしてしまうほどです。 中高音は得意ではないので、ポップスやアニソンは苦手そうですが、低音リズム部分で得点を稼いじゃうので、トータルでは逆に楽しめてしまいます。 ていうか、むしろそういった曲を新しい聴き方で楽しめるのがスゲー楽しいw ただ、あくまで低音部分が楽しめることが良い結果につながっているので、純粋にボーカル部分や高音域を楽しみたい場合は、よろしくないかもしれません。 以下、構造的な話をちょびっと。 ポタプロは開放型の耳のせヘッドホン。遮音性は皆無、盛大に音漏れします。 したがって電車での使用はムリ。家、もしくは散歩や公園用です。 装着感は普通。側圧調整機構が付いているので、誰でもそれなりの付け心地を手に入れられるかと。 ただ、まれにスチールむき出しのヘッドバンド部分に毛がはさまって抜けて痛いですorz 作りはチャチです。ハウジングとかケーブルとか余裕でぶっ壊れそう。デザインは独特すぎるので、ある意味カッコいいと言えなくもないのですが…。まぁ全体的におもちゃぽいかなw -------------------------------------------------------------- 3000円でこの音なら、音楽好きなら買って損は無いです。珍しく断言しちゃうw 「今日はテンポのイイやつを楽しく聴きたいな-」なんて時に、活躍してくれること受けあいです。 ただ、出す音にけっこうクセがあるのは事実。中高音も破綻はしていませんが、そのあたりをキレイに出してくれる機種と比べちゃうとやっぱり辛い。 あと、開放型なのでアウトドアで使いにくいのもデメリット。 なので「これ一つでなんでも聴いちゃう」というのは、個人的にはオススメしにくい。 ポタプロにくわえ、中高音が楽しめるモノや、モニターライクなリファレンス機、通勤通学用も持っておき、使い分け用の一つとして持っておくのがベストかと。 つか、普通はヘッドホン使い分けとかしないよねw 書いてて、自分がヘッドホンにハマってるの再確認したわww
先日、Beatsのヘッドホンを買ったのですが、聴いてたらどうしも「音がクリアで気持ちよく聴ける、いいヘッドホンが欲しい」と思い始めて、いろいろと物色してました。 予算は2万円まで。 で、いろいろ試した結果、 AKG K702 を購入しました。お値段23000円でちょっと予算オーバーorz。 ヘッドホンには「密閉型」と「開放型」があり、K702は開放型。 1万から2万程度の開放型ヘッドホンとしては、ゼンハイザーのHD598とならんで、定番のひとつとなっています。 簡単に開放型と密閉型の違いを書いておくと
- 密閉型:耳をすっぽり覆って外界と遮断。音漏れしにくく、外の音も聞こえづらい。低音を中心に迫力のある音になりやすい。
- 開放型:耳の部分が密閉されておらず、音が外に抜けていく。密閉型にありがちな「音の篭もり」が少なくなり、音の広がりや「抜け」がよい。反面、音漏れ・音の遮断性は低く、外での使用には向かない。
今までは「外で音を聞くために」ヘッドホンを買っていたので、密閉型ばかり買っていたのですが、今回は部屋での使用専用なので開放型でも全然OK。 店頭で聴き比べた感じでも、開放型の音が空間に抜けきっていくクリアな感じが、とても気持ちよかったことから開放型デビューすることにしました。 【 音 】 K702の感想ですが、開放型らしい音の広がりはさすがで、ヘッドホンとは思えない音の鳴り方をしてくれます。スピーカーに近い感じ。 あとは中高音のクリアさが素晴らしい。「澄んだ音」とでも言うのでしょうか。FF12のループデモの出だしとか聞き惚れちゃいました。 声が綺麗なボーカルでのしっとり系な曲とか、あとアニソンなんかもけっこう合うんじゃないかなー。 一方、低音は迫力という面では物足りない面も。 低音をガッツリ聞きたいなら、同じ密閉型でもSONYのMA900とか、いっそ密閉型の方がいいと思います。 音自体はしっかり出ているんですが、音の圧力というか、響く感じが足りないんですよね…。すーっと抜けてっちゃう感じ。まぁそこがK702の長所でもあるんですが。 音の傾向から考えると、K702はどちらかといえば音楽向けのヘッドホンであって、アクション映画やゲームで多用される、爆発音をはじめとする低音系の環境音は「得意ではない」と言えるかもしれません。 もっとも、自然環境音とか会話の明瞭さとかは、本来の音の再生能力の高さでキレイに聴かせてくれるので、そういったジャンルのタイトルにはピッタリでもあるんですが…。 まぁ僕ならK702を「ゲーム用のヘッドフォン」としては買わないです。音がクリアな分、FPSで足音やセリフが聞き取りやすく、定位を得やすいというメリットはあります。でも、アクション系の効果音に迫力が足りないのはゲーム用途ではなかなか辛い。 もちろんゲーム用としてまったくダメということではなく、むしろある程度のクオリティは保証できるんですが、同じ程度の値段でゲームメインで考えるなら、僕はSONYのMA900あたりを買います。 【 音量について 】 なお、価格COMのレビューでは「K702は音量が小さいので、iPodなどで使う場合はヘッドホンアンプが必要」という意見もありましたが、ウチの環境(iPod nanoとHTCJ)では必要充分な音量が取れています。 nanoは最初音が小さかったのですが、ボリュームのリミッターとかレベライザーを解除すれば問題ありませんでした。。 まぁ普通のヘッドホンと比べると小さいのは事実なので、大音量でかける人だと物足りないのかもしれません。 【 装着感 】 部屋での使用ということで、音同様に重要なのが装着感。 重さは価格comのスペックでは235gとなっていますが、ケーブルを外して計ったところ290gありました。これにケーブルとコネクタ分が追加されるので、実際は300g近いと思われます。 300gは決して軽くはないですが、ゴツい密閉型と比べれば遙かに軽く、数時間つけていても首が疲れたりはしませんでした。ただ200gを切るような機種と比べると違和感は残るかもしれません。 あと、K702はヘッドバンド部にコブがあって、これが頭を圧迫して、長時間付けていると痛くなるという報告がネット上でいくつか見受けられました。 僕は、体調が悪いときなど、たまに痛くなることがありましたが、基本的には気になりませんでした。 痛くなってもちょっとズラすか、ヘアバンドしちゃえば平気だったので、たいして気にならないというのが正直なところです。 【 以下、購入記 】
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