「ピクミン3」レビュー。カジュアルな見た目とは正反対のハードゲーム 

 ピクミン3のレビューです。

 実は、僕はWiiUを持ってません。「ピクミン3」は人の家で遊びまくりました。
 プレイ時間は計ってないので分かりませんが、進行具合はミッションは16ステージすべてでプラチナメダル、ストーリーは最後のラスボス手前までです。

 まぁミッション中心でしか遊んでませんw
 というワケで、レビューもそんな視点からになります。


 まず、ピクミン3を遊んで思ったのは

 これはタイムアタックを楽しむゲームだな、と。

 いわゆる「クリアまでの過程を楽しむ」タイプのゲームではまったくないです。
 ミッションはもちろん、ストーリーも、シナリオのボリュームが多いワケでは決してないので、クリアするだけだと、ものすごくあっさり終わる。(僕の場合は、ミッションを死ぬほどやってからストーリーをやったので、遊び方をかなり理解していた…というのが大きいかもしれませんが)

 でも、クリアしてから「どうやってより短い時間でクリアするか」とか「すべてのアイテムをゲットしつつ、最短クリアをめざそう」とか始めると、とたんに中毒性が高い、手応え抜群のゲームに変貌します。

 とくにミッションモードの「タイムアタックのおもしろさ」はかなりのものです。
 今回のピクミンではキャラクター3人を同時に操作かつ、ある程度の自動化ができるようになったのですが、このおかげで攻略ルートの広がり方がハンパないものになっています。

 それにくわえて、レベルデザインがよく錬られているのが素晴らしい。絶賛します。

 まず、ミッションでプラチナを取るのは、かなり難度が高い。
 正直始めは「こんなのムリゲーだろうが!」と思いました。
 しかし、繰り返しやっていくうちに、どんどんタイムが詰まっていき、ついにプラチナ獲得。その後も攻略法を錬っていく事でタイムがどんどん上がっていきます。

 タイムアタックの場合、「うまくなっていくことが実感できる」ことが、大きなモチベーションになると思うのですが、ピクミン3のミッションは、そのあたりが実に上手。
 これって、簡単そうですが、たぶんバランスの調整はもの凄く難しいと思うんです。簡単すぎればすぐベストタイムにたどり着くし、難しすぎればいつまでたってもうまくなれないですからね。
 
 しかも、さらに凄いことに、ピクミン3ではタイムアタックゲームにありがちな「正解ルートは一つだけ」ということが、まったくありません。
 もちろん究極的には一つに収束されるのでしょうが、そこに至るまでの道は無数に用意されています。一つのステージで、そこにたどり着くだけでも余裕で1週間以上は遊べるんじゃないかな。

 似たゲームがないのでたとえにくいのですが、強いて言うならスラクラやウォークラ、AoEあたりのCPU戦で、複数の部隊をあやつりながら、以下に素早く勝利をおさめるか…という感じでしょうか。
 ただピクミンの方が目標がより細かく設定されている関係で、タイムタックのロジックを組み立てていくおもしろさが圧倒的に上です。



 さて、僕は、そういうゲームが嫌いではないのですが、一方で「間口が狭いな-」とも思わざるを得ませんでした。

 もともとピクミンはかなりユニークなゲームシステムなため、ライトユーザー向けとは言い難い部分が少なからずあります。
 そこをこじ開けるために、ピクミン3の本編は「クリアするだけなら難しくはない」難易度にしてあると思うのですが、一方で「なんとなく遊ぶ」で終わっちゃうきらいもあったり。

 それでもボリュームがあれば「なんとなく遊んでいるウチに楽しくなってくる」可能性もあるでしょうが、ピクミン3はそうなる前にクリアできそう。

 なんていうかライトとヘビーなゲーマーには楽しめるけど、中間層が楽しむ術に欠ける…って感じです。
 キャラが3人になっているのも、タイムアタックの深さのためには必須だと思いますが、そこまで煮詰めて遊ばない人からすると、逆に煩わしさが増しただけかもしれません。

 こんなこと言うのもなんですが、ピクミンはビジュアルとターゲット層がかみ合ってない気がするんですよねぇ…。
 実はもの凄いハードゲームなんだから、もう少し世界感の推し方をどうにかしたほうが「買った人に評価されるゲーム」になりやすいような。

 まぁそれやったら累計売上げが下がりそうですけどね。



任天堂の宮本 茂氏に聞く,「ピクミン3」の魅力――「インタラクティブメディアは,“自分”が関わっていることが一番面白い」

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【おまけ】

[ 2013/07/26 14:18 ] ゲームレビュー | TB(0) | CM(0)